鶏胸肉以外に、イミダペプチドを含む食材を活用する

イメージ 1
鶏胸肉以外に、イミダペプチドを含む食材を活用する
 
 鶏胸肉以外に、鶏もも肉、豚ロース肉、豚もも肉、牛もも肉、カツオといった食材にも、イミダペプチドは含まれています。
 
もも肉やロース肉は動物の体重を支える部分の筋肉です。
ですから、そこにも疲労回復を促すためにイミダペプチドが含まれています。
また、カツオのように時速数十kmという高速で回遊している大型魚の尾びれに近い部分にも、絶え間なく尾びれを動かしても疲れないように、イミダペプチドが豊富に含まれています。
 
生の鶏胸肉のイミダペプチドの含有量は飛びぬけた数字です。
効率だけを考えるなら、1日1回鶏胸肉を100g食べるのがベストでしょう。
でも、たとえ調理法や味つけを変えても毎日鶏胸肉を食べると飽きる、あるいは鶏胸肉が好きでないという人もいるでしょう。
そんなときに、次の選択肢になるのは豚ロース肉とカツオです。
どちらも手に入りやすい食材で、イミダペプチドの含有量は多く、豚ロース肉ならおよそ130g、カツオならおよそ150gとれば、鶏胸肉と同等の200mgイミダペプチドが摂取できると推測されます。
 
豚ロース肉は生姜焼きやトンカツにすると、ボリュームのあるおかずになります。
豚ロース肉(大型種肉、赤身、生)なら130gで195キロカロリー、タンパク質は30gです(いずれも概算)。
そして豚ロース肉には、鶏胸肉にはあまり含まれていないビタミンB群、亜鉛などの必須栄養素が含まれています。
イミダペプチドが含まれているのは筋肉の部分ですから、脂身つきではなく赤身を選ぶようにしましょう。
 
カツオは刺し身でもタタキでも手軽に食べることができ、フライパンでステーキにしても美味でしょう。
カツオ(春穫り、生)なら同じく150gで171キロカロリー、タンパク質は39g、カツオ(秋穫り、生)なら150gで248キロカロリー、タンパク質は37gです(いずれも概算)。
そしてカツオにも、鶏胸肉からはとり入れにくいビタミンB群、鉄分などの必須栄養素が含まれています。
 
 もちろんひとつの食材だけから、イミダペプチドをとることにこだわる必要はありません。
以下の例を参考にして、鶏胸肉、豚ロース肉、カツオなどを適度に組み合わせて、1日3食で200mgイミダペプチドがとれるように工夫してください。
タンパク源は複数の食材を組み合わせると、イミダペプチド以外のアミノ酸のバランス、ビタミンやミネラルといった必須の栄養素のバランスが整いやすくなるというメリットがあります。
 
 大豆製品の豆腐、納豆といった植物性タンパク質を好む人もいますが、食生活では、動物性タンパク質と植物性タンパク質は1:1の割合でとることが推奨されています。
イミダペプチドは鶏胸肉のほか、総じて動物性のたんぱく源に多く含まれていますから、植物性タンパク質ばかりに摂取量が偏らないようにしてください。
 
1日200mgのイミダペプチドのとり方の例 *()内は目安
1. 鶏胸肉100g(2分の1枚)
2鶏胸肉50g(4分の1枚)+豚ロース肉50g(生姜焼き用2枚半)
3. 鶏胸肉50g(4分の1枚)+カツオ75g(刺身、タタキ4~5切れ)
4. 豚ロース肉130g(生姜焼き用5枚)
5. カツオ150g(刺身、タタキ四半身)
6. 豚ロース肉65g(生姜焼き用2枚半)+カツオ75g(刺身、タタキ4~5切れ)
7. 鶏胸肉30g(7分の1枚)+豚ロース肉50g(生姜焼き用2枚半)+カツオ45g(刺身、タタキ3切れ)
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
タリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
 
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
 
確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
 
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
 
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若返りにもつながると考えられます。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!