疲れたときには観葉植物の葉っぱを1枚ちぎる

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疲れたときには観葉植物の葉っぱを1枚ちぎる
 
 デスクワーク時に、手軽に疲れを軽減できる方法をお伝えしましょう。
それは、「香り」です。
香りには普段はそう意識していなくても、ヒトが覚える快・不快に大きく影響する生理的な作用があります。
そこに注目し、「抗疲労プロジェクト」が科学的に疲労を軽減する香りとして実証したものがひとつだけあり、商品化されています。
それが、「緑林の香り」です。
一般には、「みどりの香り」「緑青の香り」と呼ばれます。
 
「緑林の香り」は、新茶の缶を初めて開けたときや、草を刈ったときに感じるフレッシュな香りです。
専門的には、青葉アルコールや青葉アルデヒドと言われる成分です。
これらの成分を鼻腔の奥の嗅細胞がキャッチすると、情報が脳の神経細胞に伝えられます。
「緑林の香り」をキャッチした神経細胞は、細胞としての機能が高くなって余力が生まれ、同じ作業を行っても活性酸素が発生しにくくなり、疲労が抑えられると考えられます。
 
ですから、「緑林の香り」は、疲労が生まれるような負荷がかかっている状況でかぐのがもっとも効果的です。
即効性がある半面、効果は一時的なものなので、事前にかいだからといって疲労を予防するような魔法の香りではありません。
 
オフィスで残業中に新茶の缶を開けたり、草を刈ったりするわけにはいきませんが、「緑林の香り」と同様のにおいは、観葉植物で手軽にかぐことができます。
葉っぱを1枚ちぎり、くしゃっと丸めてにおいをかいでください。
その香りが脳の神経細胞に作用し、疲労疲労感も軽くなります。
デスクまわりに小さなマイ観葉植物を置いておくといいでしょう。
 
「緑林の香り」は、芳香剤や精油(エッセンシャル・オイル)として販売されています。
アロマディフューザーを使うときは、タイマーなどで強弱をつけると「ゆらぎ」が生じて、抗疲労作用が高まります。
 
また、香りで心身への作用が期待できるものにアロマテラピーがあります。
植物から抽出した精油などの香りを活用する民間療法の一種です。
アロマテラピーでは、ラベンダーやカモミールなどの香りにリラックス作用があると言われています。
 
好きな香りをかぐと副交感神経が優位になってリラックスし、疲労感は軽くなります。
ですが、ラベンダーやカモミールの香りが苦手であれば、かえって交感神経が優位になって緊張が高まり、疲労感は軽くなりません。
これらは、脳内の神経細胞の活性を高める「緑林の香り」と異なり、好きな香りをかぐことによるリラックス効果であり、好きでない場合には効果はありません。
あくまで、「疲労の軽減」ではなく「疲労感の軽減」効果なので、種類にこだわらず、好きな香りを見つけて楽しむとよいでしょう。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
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