横向きで眠ると疲労がとれることを検証

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横向きで眠ると疲労がとれることを検証
 
抱き枕やウエストポーチを活用し、右側を下にして眠る
 
 横向きに寝る場合、右側を下にするのが正解です。
そうするとの入り口が上に、出口が下になるので、重力に従って胃の内容物が移動しやすくなります。
消化吸収の働きによい影響を与えるため、自律神経の負担が減り、疲労の蓄積が避けられるメリットもあります。
とくに胃下垂、もしくはその傾向にある人は、左側を下にすると胃の活動の負担が増えるため、右側を下にして寝てください。
 
寝入るときは横向きで寝ていたとしても、いつの間にか寝返りを打って、あお向けになっていることがあります。
横向きに眠る姿勢をキープするには、筒状の「抱き枕」が役に立つでしょう。
枕といっても頭の後ろに置くのではなく、横に置いて両腕と両足をからめて抱きしめる姿勢をとります。
抱き枕を使うと、下側の手足に体重がかかりにくく、眠りやすくなります。
 
もうひとつは、ウエストポーチです。
驚かれることが多いのですが、ウエストポーチが膨らむようにテニスボールや丸めたタオルなどを入れて、その膨らみが腰の後ろに来るように固定します。
すると寝返りであお向けになりかけたときに、膨らんだウエストポーチで腰が圧迫されて違和感が生じ、すぐに元の横向きに戻ります。
 
いびきや疲れがひどいときは、ウエストポーチを2個用意し、テニスボールや丸めたタオルを詰め込みます。
体の前後に膨らみが来るように装着して、右を下にして横向きで寝ると朝までその姿勢で眠りやすくなります。
一度試してみてください。
 
横向きで眠ると疲労がとれることを検証
 
「あお向けで眠ったときと横向きで眠ったときの疲労の違いを測る」という実験は複数回行っていますが、先日、あるテレビ番組でも実証することができました。
 
被験者は、いびきがひどいと訴える20~40代の男性5名です。
睡眠中の映像をみると、全員があお向けになっていました。
 
実験の1日目、眠る前にこの5名の疲労度を「自律神経疲労度センサー」で測りました。
この検査では、基準値の2.0を超えると疲労が蓄積していると判定されますが、参加者5名中4名が2.0を超えていました。
日常的にいびきをかいて、睡眠中に疲れがとれず蓄積しているのではと推察できました。
 
1日目はテニスボールを入れたウエストポーチを体の両サイドに来るようにセットしました。
寝返りを打ちにくくして、普段どおりあお向けで6時間眠ってもらいました。
その翌朝、疲労度を測定すると、被験者全員の疲労度がさらにアップしていることが判明しました。
中でも3時間以上いびきをかいていたNさんの疲労度は4倍以上になっていたのです。
 
実験2日目は、ウエストポーチを体の前後にセット。
あお向けで寝にくくして、右を下にして6時間眠ってもらいました。
その結果、1日目にあお向けだと3時間以上もかいていたNさんのいびきは、40分ほどに激減しました。
また、ほかの被験者も全員がいびきをかいている時間が少なくなり、中にはまったくかかなかった人が1名現れました。
そして、疲労度を測定すると全員が基準値以下となり、疲労がない状態になりました。
気になるNさんの疲労度は0.8でした。
被験者に感想を聞くと、「目覚めがスッキリしている」「疲れがとれた感じがする」との回答を得ました。
 
※自律神経疲労度センサー
ひとさし指から脈波(PPG)を測定し、周波数を解析して、交感神経と副交感神経のバランスと活動量を求めることができます。
自律神経は、疲弊してくると自律神経機能そのもののパワー(トータルパワー)が衰えていきます。
たとえば、自律神経が持つ本来のトータルパワーが、計100だと仮定します。
そのとき、交感神経と副交感神経のパワー比50:50が、ニュートラルな安定した状態といえます。
ところが、自律神経に何らかの負荷がかかって疲弊することで、そのトータルパワーが80に下がったとします。
この場合も交感神経と副交感神経のパワーの割合は40:40と釣り合うべきなのですが、安易に交感神経の働きを低下させると緊張感が低下して、動物にとって命の危険が高まります。
なぜなら、動物はつねに外敵からの脅威にさらされているからです。
そこで動物は緊張を維持するため、交感神経と副交感神経のパワーの割合を45:35にするなど、相対的に交感神経優位の状態を保ちます。
つまり、自律神経の機能低下を、交感神経を相対的に優位にすることで補っているわけです。
この状態は自律神経機能の低下、すなわち疲労が出現している時期にみられることから、この副交感神経に対する交感神経の比(LF/HF)を調べることで疲労度を客観的に測定できるのです。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
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