しかし、認知症を発症する前に、このMCIを自覚して検診を受ける人が、残念ながら少ないのが現状です。
MCIは日常生活や社会活動に影響しないため、多くの場合、見落とされがちです。
大半の人は、少しぐらい物忘れが多くなっても「これはきっと老化現象だから、自分はまだ大丈夫」とみくびる傾向にあります。
MCIのうちに気づいて対応することが、認知症を予防できるかできないかの大きな分かれ道になることを、どうか肝に銘じておいてください。
DSM-Ⅳというのは、アメリカ精神医学会がまとめた「精神障害の診断・統計マニュアル(第4版)」のことで、現在広く使われている診断基準のひとつですが、認知症に関していえば、MCIを選別することはできません。
今は、パソコンやタブレット端末を使って自分でMCI状態を判別できるMCI早期発見のツールもありますから、これらを活用して定期的にチェックすることをおすすめします。
そして、少しでも評価に変化があらわれたなら、すみやかに脳PET検査を受けましょう。
なぜなら脳PET検査は、正常と病気のグレーゾーンであるMCIの発見に、極めて有効だからです。
認知症をいたずらに恐れるのではなく、きちんと対処することが大事です。
<後悔しないためには>
・予防
・早期発見
・正しい早期治療が大切!
<一般に、MCIの定義は、次の5項目>
1 本人または家族(介護者)による物忘れの訴えがある。
2 客観的に記憶障害がある(新しいことが覚えられない、記憶を維持できない、思い出せない)。
3 日常生活は基本的にできる。
4 全般的な認知機能は保たれている。
5 認知症ではない。
認知症ネット-認知機能チェック
「薬いらずで認知症は防げる、治せる より」
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
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