緑茶をよく摂る人ほど脳の働きが活発になる
すると、お茶を飲むとホモシスイテンの濃度が低くなることがわかったのです。
ですから、前出のホモシステイン酸神経毒のその論文は、まさに「目からウロコ」だったのです。
しかし阻害剤を入れると毒性がなくなりました。
緑茶を飲むと、なぜホモシステインが減少するのかについては、まだ詳しくわかっていませんが、緑茶に豊富に含まれているビタミンB6やビタミンB12が影響しているとも考えられます。
こうした緑茶の効果を期待するなら、湯飲みで1日最低4杯は飲むことをおすすめします。
2~3杯分なら、急須に茶葉大さじ2杯程度を入れ、70℃くらいのお湯を注いで、約1分待てばOKです。
入浴後に緑茶を飲むのは、さらに効果的です。
より高い効果を期待するなら、緑茶そのものを食べることです。
「薬いらずで認知症は防げる、治せる より」
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ホモシステインとは
必須アミノ酸であるメチオニンを代謝していく上で産生される中間代謝物で、ホモシステインからは再度メチオニンが作られたり、美白に関わるシステインや、エネルギー産生に関わるα-ケト酪酸の前駆体になる等、重要な役割を担っています。
しかし、1969年にボストンの医師が先天的に血中ホモシステイン濃度の高い患者において若年期に動脈硬化や血栓性病変があることを発見して以降、多くの学者が 研究を始め、ホモシステインが心疾患等の危険因子になり得ることを明らかにしました。
文部科学省の大規模コホート研究においても、血清ホモシステイン値が高い人ほど循環器疾患による死亡率が高くなることがわかりました(基準値は3.7~13.5μmol/L ファルコバイオシステムズHPより)。
腸内環境も大事
ビタミン含有食品の積極的な摂取も必要ですが、腸内環境を整え、細菌の力を最大限に借りることが本来のあるべき姿でしょう。
さらに、ビタミンB12は胃壁から分泌される因子(タンパク質)と結合して吸収されるので、胃や腸の機能も同時に整えることも重要です。
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