そもそも自律神経とは、何だろう

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そもそも自律神経とは、何だろう
 
 「自律神経失調症」というものがあります。
 
 人間は、脳が“自律的”に呼吸や血流をコントロールしています。
胃腸などの内臓もそうです。
手足などは自らの意思でコントロールしていますが、たとえば「この夕食は、早めに消化しよう」とか「心臓は止まらないようにしよう」などとは考えません。
これらは、脳がほどよくコントロールしているのです。
しかし、ストレスがたまったり不規則な生活を続けていると、この「自律神経」が乱れてきます
 
 これといって内臓などに異常がないのに、原因不明の症状が出てくる状態です。
頭痛、下痢、便秘、胃痛、体がだるい、疲れやすい、めまい……そしてそれらによる不安感や不眠など、ありとあらゆる症状が出てきます。
 
 自律神経は内臓や血管など、全身をコントロールしており、周囲の状況に合わせて脳が体の機能を調整します。
たとえば、暑いと汗をかき、寒いとトイレが近くなる……というように働くわけです。
 
 生命を維持するためにはなくてはならないものです。
 
 いずれにせよ、自律神経が乱れるとうつへ進行することも多いのです。
体の調子も悪く、めまいや不眠などが続くと、気持ちも参ってしまいます。
 
 ですが、最近は軽いうつや、極端な場合、悩みのようなものも「新型うつ」と言われ、何でもかんでも「うつ」にされている傾向も否定できません。
心や体に気をくばることはいいことですが、単なる落ち込みや悩みに病名を与えるのは、果たして正しいのでしょうか。
 
 うつ病を細かく分類したくはありません。
軽い・重い程度の分類でいいはずです。
 
 たとえば「適応障害」です。
要するに、置かれている環境や状況に気持ちが適応できず、「これでいいのか」「これではいけない」「なぜなんだ」……などと悩んだりパニックになる。
これも広い意味では、うつとされています。
しかし、まだ軽い段階です。
 
 ここで薬に頼るよりは、「今の状況を受け入れる」ように考え方を変えるほうがいい。
これも立派な、うつ治療法です。
認知療法」といいます。
 
 軽くてもうつはかなりつらいのです。
多くの人は日によって、あるいは時間によって波があり、良くなったり悪化したりを繰り返します。
調子のいいときは周囲から見ても、うつとは思えないぐらい普通です。
ですが不調のときは、消えてなくなりたいほど気が重いし、ヤル気も起きません。
はた目にも元気が感じられません。
 
 この状態で頑張って出社したりするから、症状はなかなか良くなりません。
自分でも制御できない不安や焦りがつのり、次第に抑うつ状態が重くなっていきます。
「うつ」にならない習慣 抜け出す習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
ビタミンB12の働き
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