ストレスを感じても引きずらない
よく、「こんな人はストレスを感じやすい」と言われるリストなどが紹介されます。
しかし、ストレスは誰でも感じます。
それをいつまでも重荷に感じることのほうが問題なのです。
そういうチェックリストで自分を振り返ることは、無意味ではありません。
ストレスを自覚するという意味でも、大切なことです。
今の自分に、どんなストレスがどれぐらいかかっているか――チェックしてみる。
そのためにも、本や雑誌などのチェックリストは、むしろ積極的に使っていいのです。
ですが、結果にあまりこだわらないほうがいいと思います。
あくまで「ひとつの目安」程度に考えたほうが、それこそストレスになりません。
本格的な認知療法は、それなりにハードでもあります。
だから、「手軽な認知療法」の手始めとして、
「自分はどんな考え方(認知)をする人間か」
「今どんな考え方をしていて、どんなストレスがあるか」
ということをチェックしてみる。
ショックな出来事に遭ったり、面倒ごとに巻き込まれたとき、よほどプラス思考の人でない限り、心は動揺します。
そのとき、「もうダメだ……」といった、救いようのない考えに迷い込んでいることも少なくないはずです。
そういう気持ちになっているときには、しっかりと現実に目を向けて、「本当にそうなのか」と自分に問いかけてみましょう。
最初から「解決できない」と思ってしまうと、心は袋小路に入ってゆくものです。
「解決策はないのか」「自分のこの考えでいいのか」と、少しだけ冷静になってみましょう。
また人間関係はいろいろと面倒なこともあります。
言いたいことがあっても、言い出せずにストレスをためることもあるでしょう。
相手のこと、相手との関係を考えることは大切ですが、できるだけ言いたいことはちゃんと言うように心がけてほしいのです。
「いろいろある」という柔軟性を持とう
しかし、言いたいことをズバッと言えない人には、それはつらいばかりでしょう。
だから、「物事には、いろんな見方がある」という柔軟性を持つことです。
たとえば、うつ病あるいはうつっぽくなるような人は、人間関係に真摯だと言われます。
命令や強制が苦手でもあります。
最近は決してそうとも言えなくなっていますが、やはりこの傾向はあるでしょう。
真面目すぎたり融通がきかなかったり頑固だったり……。
そういう性格を、むしろ好ましいと言う人もいます。
ですが、人間の性格というものは、単純に区別できるものではありません。
裏を返せば「ええかっこしい」で優柔不断です。
自分の性格や考え方を否定することもありません。
ともかく、うつから逃れるには、「発想を変える」ことが重要なのです。
ストレスを感じやすい人は、「それでもいいじゃないか」と思う一方で、「ストレスと仲よくなる」ぐらいの気持ちになってみる。
ストレスを感じたくなくても感じてしまう人が、うつに近いのです。
であれば、「ストレスと同居する」と考えてしまう。
ストレスは、誰でも感じるのだから、「なくそう」と考えること自体がナンセンスだと思うようにしています。
そうすればストレスを受け流すこともできるでしょう。
「「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
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うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
ビタミンB12の働き
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