すべて、自律神経がカギになる

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すべて、自律神経がカギになる
 
自律神経の働きが不安定になると、うつにつながる
 
うつや落ち込みに自律神経が大きく関わっていることは、おわかりだと思います。
自律神経が不安定になることで、心身にさまざまな悪影響を及ぼし、重くなると「うつ病」に進むのです。
 
ストレスがかかりすぎると、普通なら自然に働いている自律神経がうまく機能しなくなります。
しかし自律神経は、「こうやって治そう」と思って治るものではありません。
人間の意思とは関係なく心身が働いているものだからです。
 
いわば「自律神経失調症」は病名ではなく“状態”をあらわすものだと思えばいいのです。
病気ではないのですから、生活習慣を整えることで、意外とあっさり治る。
 
うつの“入り口”かもしれませんが、うつ病ではありません。
 
ストレスを感じると交感神経が興奮するだけでなく、副交感神経との切り替えがうまくいかなくなります。
繰り返しになりますが、これが自律神経失調症なのです。
 
ストレスがなくなっていけば、副交感神経が活発になってリラックス状態になります。
ですが常にストレスがかかっていると、この切り替えができにくくなるのです。
 
交感神経は元気をみなぎらせたりするのに必要なものではありますが、ずっとこの状態だと眠れなかったり興奮状態が収まりません。
 
忙しさは自律神経の敵でもある
 
 ザックリ言ってしまうと、自律神経失調症は「メリハリ不足」でもあります。
 
 人間は、交感神経と副交感神経がメリハリ良く働いています。
しかし不規則な生活、忙しすぎる生活、気持ちに余裕がない生活には、メリハリがありません。
 
 休むべきときには休み、忙しく活動すべきときには一気に動くというリズムのようなものが必要になります。
しかしストレスがあふれるような状態では、このリズムが乱れてきます。
脳も休まらないから自律神経も弱ってきます
 
 だからこそ、忙しさばかりの生活はできるだけ避けたいのです。
ただ、適度な忙しさは、ぼんやり何もしないよりはずっとマシです。
 
 風邪を引かないようにうがいや手洗いをするのと同じように、自分はストレスに弱いと思う人はそれなりの対応策を考えておいたほうがいい。
ときどき意識して深呼吸をするだけでも、気持ちは落ち着くはずです。
 
 最初に息を吸ってもいいのですが、うまくいかなければ、まず大きく息を吐き切ってしまうのがコツ。
こうして肺の中を空っぽにすると、人間は自然と大きく息を吸います。
これを繰り返すのです。
 
 また、うつなどの気分障害には、ヨガを始めとする「瞑想」いい、という話もあります。
何も考えずに呼吸のみに意識を集中することで、脳は一時的にせよ休息状態に入ります。
 
 脳の詳しい説明は省きますが、「前頭前野」(脳の前部)が心や身体に命令を出し、「海馬」という部分が情報を蓄えています。
うつになると元気がなくなったり、ときには記憶力も鈍るのは、前頭前野と海馬の機能が衰えてきたせいでもあります
 
 ここを休ませてやることも、ストレス対策には重要になってくるのです。 
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12の働き
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