行動を無理なく「習慣」にさせる方法とは?

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行動を無理なく「習慣」にさせる方法とは?
 
同じ行動が繰り返されれば、やがてそれが習慣となります。
 
ではなぜ、人は行動を繰り返すのか?
 
人の行動とは、次の3つの要素から成り立っています。
 
A 先行条件(人が行動を起こすきっかけ。行動する直前の環境)
B 行動(行為や発言)
C 結果(行動した直後の環境変化)
 
この一連の因果関係を行動科学マネジメントでは「ABCモデル」と呼んでいます。
 
たとえば「部屋が寒いからエアコンをつける」という行動を、このモデルに当てはめてみましょう。
 
「部屋が寒い」(A)
「エアコンのスイッチを入れる」(B)
「部屋が暖まる」(C)
 
となります。
 
このとき、エアコンのスイッチを入れたら「冷風が吹き出して部屋が冷えた」あるいは「全然暖かくならなかった」という結果(C)だとしたら……もうその人寒いからといってエアコンのスイッチを入れるという行動起こさないでしょう。
服を着る、部屋を移動するなど、違った行動を選択するはずです。
 
つまり、人間の行動は「結果」に大きく左右されるということです
 
このメカニズムは、人間関係にも当てはまります。
何か仕事上でわからないことがあって、同僚に相談しに行った際……。
 
A「わからないことがあった」
B「○○という同僚に相談しに行った」
 
ここまではこうなります。
そして次のC(結果)が「『そんなこともわからないのか』と言われた」「『いちいち聞きにくるなよ』と迷惑がられた」などというものだとしたら……もうその同僚には、何かわからないことがあっても相談には行かないでしょう。
 
これは感情という内面の問題以前の、人間の行動原理、行動のメカニズムなのです。
 
行動科学マネジメントは、このメカニズムを意図的にコントロールします。
これによって、人は行動を繰り返す……つまり「習慣」を手に入れることができるのです。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
ビタミンB12の働き
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