「ちょっとずつ」というアプローチで習慣化する

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「ちょっとずつ」というアプローチで習慣化する
 
一気にゴールを目指してはいけない
 
「少しいい加減になる」ことは、習慣化においてもきわめて重要なファクターです。
 
嫌なことを無理やりやるのではなく、結果を「いいもの」にする
より快適に行動できないか? より楽しく行動できないか? を工夫する
面倒なことを、もっと楽にできないかと考える
 
一見すると“自分に甘い”ようなスキルですが、これこそが膨大な実験結果から導き出された、人間の行動原理に基づく科学的なセルフマネジメントスキルなのです。
 
行動科学マネジメントの習慣化スキルでは、「ちょっとずつやる」ということも重視しています。
これも生真面目な人からすれば“いい加減”“自分に甘い”と感じるかもしれません。
しかし、「ちょっとずつやる」は、専門的には「系統的脱感作法」という、臨床心理学の分野で確立されたきわめて科学的な方法なのです。
 
たとえば泳げない人をいきなり海に放り込んでも、それで泳げるようになるわけではありません。
かつてはそのような指導法もあったようですが、現在は「まず水に慣れさせる」ことから泳ぎを教えます。
 
まずはプールに入って歩いてみる。
次に水面に顔をつけてみる、次に頭まで潜ってみる、次に浮いてみる……そうやって徐々に徐々に、「ちょっとずつ」水への抵抗を無くさせ、泳げるようにするのです。
 
もちろんこれは水泳の指導に限った話ではありません。
 
たとえば「人前で話すことが苦手」という人がいるとします。
会社のプレゼンテーションで大勢の前で話すことができる人材に育てるには?
 
「度胸一発! 気合を入れれば怖くないさ!」
「要は場数だよ場数!」
……そんなことをいう人もいるでしょう。
しかし、これは行動科学マネジメントの世界では思い切りNGです。
もしうまく話せず、聴衆から白い目で見られたり苦笑されたりしたら……その人はいつまでたっても「人前で話すことが苦手な人」のままでしょう。
 
ではどうすればいいか?
 
「最初はプレゼンテーターのアシスタントをやらせる」
「会の司会進行のみをやらせる」
「専門箇所の説明のみ担当させる」
 
こうして、ステップを踏ませて、徐々に徐々に、一人で話す機会に向かわせるのです。
 
一足飛びに大きなゴールに到達することはないのです。
 
焦らずちょっとずつやる。
 
「こうでなければならない」という固定観念は捨てて、小さなゴールをゆっくりクリアしていけばいいのです。
 
行動科学マネジメントの「ABCモデル」
 
人の行動とは、次の3つの要素から成り立っています。
A 先行条件(人が行動を起こすきっかけ。行動する直前の環境)
B 行動(行為や発言)
C 結果(行動した直後の環境変化)
この一連の因果関係を行動科学マネジメントでは「ABCモデル」と呼んでいます。
 
たとえば「部屋が寒いからエアコンをつける」という行動を、このモデルに当てはめてみましょう。
「部屋が寒い」(A)
「エアコンのスイッチを入れる」(B)
「部屋が暖まる」(C)
となります。
「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
ビタミンB12の働き
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