歩くことに慣れたら「ながら歩き」をしよう

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歩くことに慣れたら「ながら歩き」をしよう
 
「90歳まで元気で長生き」を達成しようと思ったら、認知症予防が欠かせません。
長生きしてもボケたくないという人は多いでしょう。
 
そこでおすすめしたいのが、歩きながら頭を使うということです。
ただ歩くだけでも、メメタボ予防やロコモ予防になり、メタボもロコモも認知症になりやすくなるため、間接的に認知症予防になります。
ただ、さらに認知症予防効果を高めたいと思ったら、歩きながら脳内アクションをひとつ加えることがおすすめです。
 
具体的には、歩きながら川柳を読む、歩きながら鼻歌を歌う、歩きながら計算する……など。
「ながら歩き」と呼んでいます。
でもくれぐれも「スマホ歩き」とはしっかり区別してくださいね。
 
ながら歩きの認知症予防効果を最初に発表したのは、日本の研究者たちです。
その内容は次のようなものでした。
 
アミロイドβの沈着が認められ、認知症が始まりかかっている「認知症予備軍」(正式には軽度認知障害と言います)の人たちを集めて、毎日1時間、50から3ずつ引いていく計算をしながら歩いてもらったところ、1年後には脳内にたまりかかっていたアミロイドβが消えていた――。
 
この研究で行われたのは「引き算をしながら歩く」ということでしたが、ポイントは頭を使いながら歩くこと。
歩くという軽いエクササイズと頭のアクササイズ同時に行うということです。
頭のエクササイズは、計算ではなくも構いません。
むしろ、自分が楽しいと感じることがいいと思います。
 
川柳を考えるのが好きな人は視界に入ったものを題材に川柳を詠みながら歩き、カラオケが好きな人は好きな歌を歌いながら歩き、計算が好きな人は通りかかった車のナンバーを足したり引いたりしながら歩いてはどうでしょうか?
 
歩きながら作った川柳を覚えたり、歩きながら歌う歌の歌詞を覚えたりすることで、さらによい頭の体操になります。
ながら歩きで、頭も体も若く保ちましょう!
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
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物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれ 
物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
 
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもつています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
 また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
 
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