「健康長寿」は神様からのプレゼント

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「健康長寿」は神様からのプレゼント
 
 まさか百歳まで生きるとは思わなかった!
 
 百寿者の方たちが共通しておっしゃることです。
いまも、これまでも百寿者の方を30人ぐらい診てきましたが、「私ががんばって努力したからこうなったのよ!」と自信満々でおっしゃる方には一人も会ったことがありません。
 
 今でこそ百寿者は全国に6万5千人もいて、100歳まで生きることはそう珍しいことではなくなりました。
高齢者と呼ばれる65歳以上の人口は3400万人ほどですから、百寿者はそのなかでのエリート集団であることには変わりありません。
 
 努力して勝ち取ったというよりも、神様に選ばれた人たちなのだろうとも思います。
 
 本当に元気な百寿者になれるかどうかは、最終的には運次第かもしれませんが、ある基本的なポイントさえ押さえておけば元気で長生きできる確率が格段に高まると思っています。
そのポイントが、次の7つの習慣なのです。
 
1 嫌なことはしない
2 睡眠にはこだわる
3 おかずは多く、ご飯は少なく
4 毎日歩くことを習慣にする
5 医者と薬にはできるだけ近づかない
6 歯は大切にする
7 感謝して生きる
 
「感謝して生きる」。
ある意味ではこれがいちばん大事な習慣かもしれません。
 
「おかげさま」という日本語
 
「おかげさま」は漢字で書くと、「御陰様」。
「神仏の助け。加護。他からの力添え」を意味する「御蔭」に「様」をつけてさらに敬った言葉です。
つまりは、他力ということですよね。
 
私たちは何気なく「おかげさまで」という言葉を使いますが、日本にしかない概念のようです。
無理やり英訳すれば、「thanks to」あるいは、「fortunately「luckily」になるのかもしれませんが、やっぱりなんだか違う。
「おかげさま」という言葉が持つ深みがこぼれ落ちてしまいます。
 
元気に長生きされている方はみな、「おかげさまでね」とよくおっしゃいます。
「おかげさま」が口癖になっているような人が神様に選ばれて長生きするのでしょう。
 
分子生物学者の村上和雄さんは、遺伝子を研究するなかで人智をはるかに超えた偉大な存在の力を感じ、「サムシング・グレート」と呼びました。
 
残念ながら生まれながらにして病気を抱えていたり、若くして重い病気になってしまったりする人もいるなかで、いま生きている私たちはたまたま生かされているのです。
生かしていただいているのは、何か見えない力が働いているのでしょう。
もしかしたらご先祖さんの力かもしれません。
科学的に言うなら、DNAでしょうか。
 
子どものころ、よく父親に「お天道様が見ている」と言われました。
そうした大きな存在を日ごろから意識し、「おかげさま」と笑顔で言える人は多少の不摂生をしていても病気にならないのかもしれません。
 
いつまでも生きられるわけではない
 
 がんを6回手術したという人と対談をする機械がありました。
その人は、大腸がんを2回手術し、その後、肝臓に転移したがんを2回、左右の肺に転移したがんを2回手術……と、合計6回のがん手術を乗り越えた方。
最後の手術から10数年が経ち、いまはすっかり元気になられています。
ステージ4のがんを、手術と抗がん剤で見事に乗り切ったのです。
 
 対談の後、食事をしながら話をしていると、がんになったことを「よかった」とおっしゃっていました。
「それまで当たり前だったことがそうではないことに気づくことができた」「生かされていることに気づいた」など、利他の精神を口にされるがんサバイバーの方は多いです。
 
 2人にひとりががんにかかるといういま、「がん=死」では決してありません。
でも、がんであることを告げられると、誰しも死を意識するものです。
ただ、だからこそ、サムシング・グレートを実感できる瞬間があったのでしょう。
 
 がんのような大きな病気にかからなくても、誰にとっても命は有限です。
今日生まれた赤ちゃんも、130年後の生存率は0%です。
 
 生物の命は有限で、人間の寿命は誰にもわかりません。
だからこそ、今日という一日を大切に、感謝の気持ちを持って生きるしかありません。
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増えることがわかっています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
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