ストレスに弱い現代人の脳
ストレスがさまざまな病を引き起こしたり、悪化させてしまう危険がありますが、こんな疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
「ストレスなんて、今に始まったことではない。昔からストレスを原因とする病気はたくさんあったのに、現代人がストレス、ストレスと騒いでてるだけではないのか」
こうした疑問に答える研究結果が、ドイツのハイデルベルク大学の研究チームから発表されています。
脳の扁桃体の働きに注目した結果です。
研究チームは、村、町、都市に住む人ごとに、扁桃体の反応のしやすさを調査しました。
すると、被験者の住む環境によって、扁桃体の反応に違いがあることが明らかになったのです。
扁桃体が反応しやすいということは、スバリ、ストレス反応を起こしやすいということです。
都市には信号やネオン、人混み、騒音などが多く、どれも扁桃体を刺激することにつながります。
常に多くの刺激を受けて過敏になっている扁桃体は、ちょっとしたことにも大きく反応して、ストレス反応を拡大してしまうのです。
マキューアン氏はこう警告します。
私たちは扁桃体を刺激し続ける環境に生きているということを、もっと意識する必要があるのかもしれない。
「キラーストレス 心と体をどう守るか より」
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脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
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