ストレスは精神的なもの? それとも身体的なもの?
精神的ストレスが原因ではない
現代において健康を語るには「精神的ストレス」が欠かせないものとなっててます。
心因性の発熱、嘔吐、咳、頻尿、めまい、心因性の腰痛、心因性聴覚・視覚障害などなど、ネットで検索するとあらゆる症状に対して心因性という言葉が「精神的なストレスが原因の……」という意味でつけられているのです。
ストレスという言葉が広く認知されるようになってからずいぶんたちますが、その本来の意味を知る人は少ないようです。
確かに、あらゆる症状や不健康の原因は、ストレスであることは間違いありません。
しかし、それはいわゆる「精神的ストレス」ではないのです。
だからこそ、健康を手に入れるためには、「ストレス」の本当の意味を理解する必要があるのです。
ストレスは精神的なもの? それとも身体的なもの?
今日、多くの身体の不調や病気の原因としてストレスが挙げられるように、すべての症状や不健康の最大の原因はストレスです。
しかし、それは精神的ストレスではなく、身体的ストレスなのです。
仕事や買い物、また食事をすることもストレスになります。
食事は栄養補給にはなりますが、同時に疲労の原因にもなるのです。
ストレスと聞いた時、ほとんどの人が思い浮かべるのは精神的なストレスでしょう。
しかし、実際には精神的ストレスが病気の原因になることはごく限られ、あらゆる原因の1%ほどにしか満たないと考えられます。
脳には大脳と脳幹があり、大脳は思考・運動・感覚を支配しています。
このようにいわゆる精神をつかさどる大脳は、生きることをつかさどる脳幹に影響しないようになっているのです。
脳の仕組みから考えても、精神的な苦痛は直接的に身体に作用することはないのです。
精神の働きを受け持つ大脳と、生存に不可欠な自律神経を受け持つ脳幹は分けられているからです。
精神的ストレスが溜まるということは、大脳が疲労しているという意味です。
大脳が疲労するのは自律神経の機能低下がその主体で、精神的刺激が原因ではありません。
自律神経が正常であれば、睡眠と休養を十分にとることによって回復することができます。
しかし、自律神経の機能低下があると頭が膨らんで脳に圧迫ストレスが加わるために、熟睡することができません。
心身症という病気は精神的ストレスで発症するとされています。
このような症状は、頭の血流が悪くなったために頭が膨らんで、自律神経がうまく働かなくなって内臓障害を起こしているのです。
精神が悪いのではなく、脳の状態が悪くて生じているのです。
「「脳の呼吸」を整えればあなたの全身はよみがえる! より」
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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