ホルモン・バランスを崩さない二つの視点
ホルモン・バランスを崩さない二つの視点
基本的に、ホルモンは全体のバランスで成立しています。
ただどれかのホルモンだけを増やせばそれでいいとか、どれかのホルモンだけをなくせばいいとか、そういう単純な構造ではないということを忘れないでください。
アンチエイジング・ホルモンは加齢と同時に減るのが宿命です。
減ったからといって、安易に外から投与するのはホルモン・バランスを崩す可能性が高く危険です。
1. 低下したホルモンをできるだけ有効に使う(生活習慣の改善)
2. ホルモンのさらなる低下をできるだけ防ぐ(体内リズム・生活習慣の見直し)
この二つの視点が、とくにホルモン・バランスが崩れる中高年層には必要です。
再度、エストロゲンに関する情報を整理してみます。
血液の流れをスムーズに整える力もあります。
肌細胞に対する新陳代謝を促す力、つまり美肌ホルモンと賛美される力があります。
周期的にどちらか一方が増えたり減ったりすることで、女性は1ヵ月のバイオリズムができます。
エストロゲンは、丸みを帯びた女性的な体をつくり出します。
一方、プロゲステロンは、水分補給や食欲といった部分を担当しています。
そのため、プロゲステロンが増えるような時期は、食欲が増進する、吹き出物が増える、そんな状況が生まれてしまうのです。
それはバランスがとれている証拠でもあります。
40代、50代、60代の女性で、老いを感じるようになったと、ため息をついているような方にとっては、エストロゲンにどんどん頑張ってほしいと思うでしょう。
しかし37歳くらいより卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌は減少していきます。
40歳中ごろよりさらに減少し、50歳前後になると卵巣からの分泌がなくなり閉経となります。
すると女性の体内ではテストステロン、つまり男性ホルモンが優位になり始め、身体的に男性化することがあります。
髭が生えてくることに悩む女性もいると思います。
女性にも本来、テストステロンがあるのです。
さらに50代、60代以降の女性は、骨粗鬆症のリスクが高まります。
私たちの骨は、だいたい5年ですべてが入れ替わります。
骨には骨芽細胞、それに破骨細胞があります。
骨をつくり出す細胞が前者で、骨を食べてしまう細胞が後者です。
一方は常につくり、もう一方は常に食べる、これが骨代謝です。
骨が一生ものだと思ったら、大間違いです。
エストロゲンは骨芽細胞、つまり骨をつくり出す細胞の活性を高める働きがあります。
一方、閉経したあとでも、エストロゲンは副腎において少量ながら産生されます。
その場合、源となるのが脂肪であり、脂肪が少ないとエストロゲン産生量が減ってしまいます。
痩せすぎにならないように生活習慣を見直すことで、エストロゲンの産生を保つことができます。
体内リズム・生活習慣を見直すことで、ホルモンのさらなる減少を防ぐことができるのです。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
健康寿命を延ばせるかどうかは、老化と上手くつき合っていけるかにかかっているのではないでしょうか。
根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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