自分がカッとなった時、感情を開放させる方法を持っておく
交感神経が終日優位になってしまい、夜の時間帯まで侵食するような状態はよくありません。
夜の時間帯にはちゃんと副交感神経が優位な状態にスイッチできるようなメリハリが重要です。
そこに、私たちの考え方、発想、ひいては感情が影響します。
例えば感情的になりやすい人、怒りっぽい人、ストレスを感じやすい人だと、交感神経のレベルが上がりっぱなしの状態が続きやすくなります。
同じように難しい仕事を担当しても、ある人は苦痛に顔を歪ませストレスを溜めるけれど、別のある人は難しいながらもどこに突破口があるのかを興味津々に探る、そういう姿勢の違いが見られます。
前者は「どうして自分だけが」というネガティブモードであり、後者は「自分ならどうするか」とポジティブモードです。
ちなみに後者の場合、その時間を楽しんでいるとすればオキシトシン(「コミュニケーション・ホルモン」とか、「愛情ホルモン」などと言われます)が出ます。
過剰にストレスが溜まった状態が続いてしまう代表格は、神経質な人です。
世に言う「鈍感力」のある人は、そもそもストレスを溜めません。
自分に対する周囲の評価を気にしない向きが強いので、感情的にもなりません。
自律神経のバランスが壊れることが、少なくなるのです。
神経質な人は些細なことを気にして、そのままの心の状態が継続してしまうので、例えばある仕事の件でストレスがかかると、その心の状態が昼間だけでなく夜中に至るまで引きずられてしまいます。
副交感神経の時間帯を交感神経が侵食するわけです。
すると自動的にさまざまなホルモン・バランスも崩れてしまいます。
ストレスがかかるとコルチゾールが大量に出ます。
それに伴ってDHEAの浪費が起こり、老化を防ぐホルモンがムダに使われてしまいます。
ストレスはフリーラジカルも大量に発生します。
過剰なストレスには、いいことが一つもありません。
そんな心理上のバランスをうまく整えてあげること。
自分がカッとなる時に、それ(カッとなった感情)を解放してあげるような方法を自分で習得することが重要です。
それは呼吸法だったり、入浴法だったりします。
イメージトレーニングなども、ある意味で効果的です。
さらに自分がカッとなる「キーワードや状況」を、事前に知っておくこと。
どんな言葉、キーワードに、嫌な思いや怒りを感じるのか、どんな状況が自分は気分が悪いのか、それをあらかじめ知っておけば、そうならないような事前の行動(防御行動)をとれるからです。
意識したことを無意識のうちに回避する本能を使うのです。
ちなみに適度なストレス、例えば暑いなとか寒いなとか、体がだるいとか、ちょっと勉強しなきゃとか、もう少しでノルマ達成だとか、あの人とうまくやろうとか、こういうレベルのストレスは、ある意味、私たちの生活に不可欠です。
適度なストレス、つまり「よいストレス」を経験すると、体内で成長ホルモンが分泌されます。
ホルモンの仕組みを理解した上で思考法を正していけば、過剰なストレスを回避し、適度なストレスで、本来自分が持っている最高のパフォーマンスを発揮できるようになるのです。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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