睡眠と効率

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睡眠と効率
 
20~30分のマイクロスリープで
能力が睡眠前よりも30%向上する
 
現代人はみな何かと忙しいですから、「早く寝よう!」と思っていても、色々と予定があったり、仕事が立て込んだりして、なかなか思った通りにはいきません。
 
また、よく寝たはずなのに、お昼を過ぎる頃からだんだんと眠たくなってきた……という経験はないでしょうか。
 
お昼ご飯をガッツリ食べるなどして急激に血糖値が高くなると眠たくなってしまう、という話もありますが、実は人間の脳は、昼食をとる・とらないかにかかわらず、午後2時くらいから眠くなるようになっています。
 
ですので、昼の眠気は、ある程度は生理現象として致し方ないのです。
 
そして眠気がマックスに指しかかったころ、瞬間だけ意識が飛んで「カクン」となったことがあると思います。
 
あれは「瞬間睡眠」あるいは「マイクロスリープ」と呼ばれており、実はこれが人間の脳にとって非常に重要なことだとわかってきました。
 
あのカクンとなる瞬間に、脳内で何が起こっているのかをまず説明しましょう。
 
言語、記憶、思考などの人間らしい行動を司っているのが脳の「大脳皮質」という部分。
ここが壊れて働きが落ちてくると、いわゆる眠くなるという状態になります。
この働きをリフレッシュするために、瞬間的に眠らせて、脳を休ませようとする身体の作用が、あのカクンの正体なのです。
 
いわば、オーバーヒートしかけている脳をクールダウンさせてくれているわけです。
そうすることで、セロトニンドーパミンの分泌を正常のレベルに戻そうとしているのです。
 
昼寝は甘えだ、という声もあるかもしれませんが、脳をリセットし、より高いパフォーマンスに戻すには必要な行為なのです。
 
NASA(米航空宇宙局)もこの研究を進めており、ローズカインドらの研究によると、パイロットたちにコックピットで平均26分間の仮眠を取らせたところ、彼らの能力が睡眠前に比べ34%も向上したと言います。
 
こうした結果を受け、厚生労働省も昼寝を推奨していますし、昼寝を制度して取り入れている会社もあります。
 
先日、平均睡眠時間が6時間未満の日本人が増加しており、平成27年には約4割に達したという調査結果が発表されました。
 
さまざまな理由で万年寝不足になりがちな現代の私たちの生活には、マイクロスリープや昼寝は、効率を上げるための大きな武器となります。
 
しんどいかなぁというときは、少しお昼を早めに済ませ、机に突っ伏して20~30分ほど仮眠をとるのはいかがでしょうか。
 
実際やってみるとわかりますが、本当にパフォーマンスが高まります。
「科学的に元気になる方法集めました より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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