成長の心理学

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成長の心理学
 
正しい自信をつけるには
認知バイアス」の壁
打ち破る必要がある
 
ミスを指摘されたり、人に注意されたり、批判されたり、やることなすことうまくいかないとき……みなさんはどんな気持ちになるでしょうか。
 
素直に受け取るのは、なかなか簡単なことではありません。
 
「いや、だってそれは○○があったから……」「私だけのせいでは……」などと、つい反論・他のもののせいにしたくなると思います。
 
そうすることによって、自尊心や自我を守ろうとしているのです。
 
コーネル大学のダニングらは、長年、人の認知について研究を重ねてきました。
 
中でも有名なのが、ダニングとその弟子のクルーガーの名前が冠せられた「ダニング=クルーガー効果」です。
 
これは「能力の低い人ほど、自分の未熟さや他人のスキルの高さを正しく認識できない。そのため、自分を過大評価する傾向がある」というものです。
 
たとえば、「仕事ができない人ほど、自分のことを棚にあげて説教をする」とか、「ミスをして叱られても、(自分の非とは思っていないので)人の注意を聞かない」などなど、そうした行動をいいます。
 
自分の非や弱さを認めてしまうと自分の存在意識がゆらいでしまうので、過剰に守ろうとしてしまう、というわけです。
 
このように、自分の願望や脳の特徴などによって、実際の現象とは違う方向に考えが向いてしまう現象を「認知バイアス」と言います。
 
ダニングらは、大学生を対象にした調査で、テストで低い点数を取る学生ほど、自分ではもっと高い点数を取っていると考える傾向を見つけるなど、さまざまな研究からダニング=クルーガー効果の存在を裏づけています。
 
つまり、人間は誰しも「自分の能力不足を認めるのはつらい」ということです。
そのため、多くの人が認知バイアスの罠に陥り、現実を正しく見られず、成長の機会を逃してしまっています。
 
これは反対に考えると、「だからこそ、自分の能力不足を認め、改善しようと努められる人は稀であり、貴重な存在」なのです。
 
むしろ、自分の弱さを認めるということは、大チャンスなのです。
 
最近、うまくいかないなぁということが続いているときは、「それは自分が未熟だからではないか?」「落ち度はないか?」とまずは自問してみましょう。
 
冷静に、客観的に自分の行動を振り返ったときに、それでも「どう考えても自分に落度はない」のであれば、の声など気にしなくて良いのです。
 
反対に、「まぁ確かに言い方が悪かったかも」「進め方がよくなかったかも」などと、改善できる点があればもうけもの。
行動を変えることで、成長の速度が速くなっていきます。
 
注意点としては、あくまでも「客観的に」。
必要以上に悲観する必要はありません。
 
三者の目で冷静にジャッジする癖をつけます。
 
自問自答の習慣をつけることで、自分の行動を正しく評価できるので、結果的に「弱い自分を守るための見せかけの自信」ではなく、「正しい認識にもとづく自信」が生まれてくるのです。
 
何事も、自問自答。
その習慣を大切にしてみてください。
「科学的に元気になる方法集めました より」
 
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脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12について?
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