ネガティブ・ループにはまってはいけない!
落ち込んでいるときほど、
人はネガティブなものに
巻き込まれてしまう
気分が落ち込んでしまうときは、どうしたってありますよね。
そんなときは、大概無自覚に落ち込んでいるのではなく、「なんかうつっぽいな……」「テンションが下がっちゃったなぁ」などと、自分のコンディション低下を自覚するもの。
そして、セットでいろいろとネガティブなことを考えてしまいがちです。
しかし、落ち込んでいるときのネガティブ思考は百害あって一利なしです。
どうか、できるだけ意識的に、自分の中からそのような考えを追い出せるように努力してみてください。
なぜ、落ち込んでいるときのネガティブ思考は良くないのでしょうか。
具体的に悪さをするのが「自己スキーマ」というものです。
そして、そのパターンというのは、人によってさまざまです。
「私は自由を求めるタイプ」とか、「俺は細かいことが苦手な人」などという自己分析は、その人の自己スキーマをあらわしていると言えます。
何かを見て、細かいことを考えずに、「良い」「悪い」と判定するときなどはその自己スキーマが働いています。
自己スキーマで情報を処理するときと、自分の中で一つに体系化されていない知識を元に情報を処理するときとでは、脳の処理速度も、活動している部位も異なっているのです。
もちろん、これまでの自分の人生の集積として物事を判断すること自体は、決して悪いことではありません。
自己スキーマによってネガティブな判断がされたとしても、それが石橋を叩いて渡ることにつながって、良い結果が出ることだってあるでしょう。
しかし、落ち込んでいるときは話が別です。
よく専門家の間では「抑うつ者の自己スキーマ」とセットで用いられることもある言葉なのですが、うつ状態にある人は、自分に関する否定的情報をよく思い出したり、それを元に物事を捉えたりする傾向が明確に出ることがわかっています。
良い経験や、それに関係する知識を元にポジティブなことも考えられるのが自己スキーマです。
しかし、落ち込んでいるときはなぜか悪い方向にばっかり考えてしまうのです。
不思議なのは、他者について考えるときはそのような傾向が出ないのですが、自分のことは否定的なことだけをよく思い出すようになり、そのことでますます落ち込んでしまう悪循環、負のスパイラルが生じてしまいます。
ですから、今落ち込んでいて、ネガティブ思考をついしてしまう人は、すっぱりとネガティブを止めることはできなくても、せめて「今自分がネガティブ思考をしてしまうのは、抑うつ者の自己スキーマによるもので、そういうふうになっちゃっているのだからしょうがないんだ」と考えるようにしてみてください。
そういうときは、なるべくネガティブなものを発する場やモノを遠ざけると良いでしょう。
どうしてもネガティブな人と付き合わなければいけないときは、「笑顔」でやり過ごし、話の中身は聞かない、同調しない、をルールにしてみるのはいかがでしょうか。
「科学的に元気になる方法集めました より」
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脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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