腸は、第二の脳

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腸は、第二の脳
 
空腹状態を避け、
腸の環境を整えてあげる
気分が安定する
 
元気がないと、自分から起こすアクションの力が弱くなってしまうだけでなく、外から受ける刺激の受け取り方も悪化してしまいます。
とても良い刺激なのに心があまり動かなかったり、日頃なら気にならないようなことが妙に癇に障ったり……。
 
たとえば、自分ではいつもと同じようにバリバリ働いているつもりでも、小さなことにイライラすることが増えている人がいたら、自律神経が乱れているサインかもしれないので注意が必要です。
 
そして、そんなイライラの原因として大きなものが空腹です。
 
空腹になると、セロトニンが減少します。
セロトニンは心の安定と深く関係する物質です。
個人差こそありますが、セロトニンが多いと心の安定感が得られ、少なくなるとイライラします。
 
逆に言えば、空腹感がなければ、不必要なイライラを減らすことができるのです。
 
オハイオ州立大学のブッシュマンらによる、興味深い実験があります。
 
夫婦107組に、21日間、寝る前にパートナーに見立てた呪い人形と51本の針を渡して、好きなように刺してもらうというものです。
すると、血糖値が低いときほど、人形に指す針の数が増える傾向が出たというのです。
 
なかなかひどい内容の実験ですね。
 
血糖値とは、食べることによって上がるものです。
つまり、血糖値が低い=空腹状態ということ。
 
「衣食足りて礼節を知る」といいますが、食が満たされているかどうかが、腹の立ち具合に比例していたというわけです。
 
心の安定には血糖値が大事なのです。
 
特に明確なストレス要因がないのに、何となくイライラしているという人は、最近の食事習慣を振り返ってみてください。
 
糖質制限ダイエットを始めただとか、忙しすぎて食事をマトモにとっていなかっただとか、そんなことがイライラの理由かもしれません。
 
心当たりのある人は、ダイエットをするにしても少しだけご飯の量を増やしたり、仕事の合間に血糖値を上げるためにおにぎりやお菓子を食べたり、お腹をもう少しだけでも満たしてあげることができると、イライラがおさまるかもしれません。
 
とはいえ、何を食べても良いというわけではなく、食の中身はちゃんと考えたいところです。
なぜかというと、腸の健康がみなさんの心の健康に、そして元気にも大きく関わるからです。
 
近年、「腸は第二の脳」などと呼ばれ、腸と脳の関係は大きな注目を集めています。
「世界およびアメリカのトップドクター」の一人に選ばれたレオ・ギャランド医師は、腸内にいる細菌が睡眠やストレスと深い関係があると言っています。
 
それだけではなく、記憶、感情、そして認識にまで影響を与えるというのです。
加えて、アルコール依存症、慢性疲労、むずむず足症候群などさまざまな症状と関係しているそうです。
 
腸が元気であることが心の元気につながることは、そのメカニズムが完全に解明されていないとはいえ、かなり信ぴょう性の高いことのように思います。
 
まさに「腹が減っては戦はできぬ」ですね。
「科学的に元気になる方法集めました より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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