血管病はがんより怖い

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血管病はがんより怖い
 
心筋梗塞脳卒中などの血管病とがんを比べてみたとき、どちらの方が怖いというイメージを持っていますか?
 
がんのほうが怖い、と考える方も多いのではないでしょうか?
 
血管病の多くは動脈硬化が原因となりますが、あまり死と直結していない。
一方、がんになってしまったら、もう人生が180度変わってしまう!
という感じでしょうか。
 
ある病気にかかってしまった後に、5年間でどれくらいの方が長生きできるかという医学界での尺度があります。
 
5年生存率と言われているもので、医者同士では「この病気の5成率は何%だから予後がよい、または悪い」という言い方をよくします。
 
これを尺度にして、血管病とがんを比べてみましょう。
 
血管病は、心臓や頭だけではありません。
 
足の血管が詰まってしまう「閉塞性動脈硬化症」という病気がありますので、こちらと乳がんを比べてみましょう。
 
乳がん5年生存率は89%。
一方、閉塞性動脈硬化症では約70%。
さらに、足の血流が非常に悪い人の5年生存率は50%以下。
 
おわかりでしょうか?
 
血管病の方がいかにタチが悪いかが。
 
しかも、心臓や脳ではなく、足の血管病でこの結果なのです。
 
足の血管病は、発症してすぐに命を落とすことはまずありません。
 
しかし、心臓や脳の病気の場合、病院にたどり着く前に命を落とす方が大勢いますので、統計データでは測りきれません。
 
つまり、心臓や脳の血管病は、これよりもはるかに危ないということが言えるわけです。
 
心臓や頭の血管病とがんの大きな違いは、まさに病気を起こしてから命を落とすまでの期間が大きく違うところにもあります。
 
もちろん、どちらの病気にもなりたくありませんが、がんになってしまった場合、がんになってから残念ながら命を落とした場合でも、それまである程度の期間があります。
 
一方、血管病は、あるとき、前触れなく突然襲ってきます。
 
そして、瞬く間にあなたの命を奪っていく。
 
残されたあなたの大切な人たちは、あなたとの別れを悲しむ余裕すらないのです。
 
血管病はがんより怖いといえる理由がおわかりになったでしょうか?
 
しかし、この血管病、よい点だってあります。
 
それは、しっかりと早いうちからメンテナンスをしておけば、必ず予防できるという点です。
「強い血管をつくる5つの習慣 より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12について?
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