「抗酸化力」が高い野菜は、「抗炎症力」も高い

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「抗酸化力」が高い野菜は、「抗炎症力」も高い
 
 野菜が大切ということは、云うまでもりません。
体内のくすぶりを抑えるという意味でも、野菜はとても大切です
食事のときに野菜から食べることで食べ過ぎを防げるとか、食物繊維が豊富で血糖値の急上昇を防いでくれる、腸内環境がよくなるといったメリットもありますが、もうひとつありがたいのが、野菜に含まれている「抗酸化物質」です。
 
酸化とは、物質が酸素と結びつく反応のこと。
よく「酸化=体が錆びること」ともいわれます。
私たちが吸った息のうち2%は必然的に酸化力の強い有害な「活性酸素」になるので、私たちの体にはもともと「活性酸素を抑える力=抗酸化力」が備わっています。
そのため、多少の活性酸素は問題にはなりません。
 
ところが、「活性酸素」が増えすぎると、処理しきれなくなって、体のあちこちで「酸化ストレス」が発生してしまいます。
とくに抗酸化力は加齢に伴って低下していくので、年を重ねるほど、酸化ストレスが発生しやすくなります
酸化ストレスが発生すると、火打ち石でカチカチと火花を散らすように、炎症がはじまります。
酸化ストレスのあるところに炎症あり、です。
逆に言えば、抗酸化力を高めて、酸化ストレスが発生しないようにすれば、炎症の原因をひとつ減らすことができます
 
そこでぜひ毎日の食事に取り入れてほしいのが、抗酸化作用の高い野菜です。
植物は、動くことができないので、紫外線などのダメージから身を守るために、「ファイトケミカル(フィトケミカルともいいます)と呼ばれる成分を自らつくりだしています。
これが、抗酸化力を持っているのです。
 
また、野菜や果物に含まれる「ビタミンC」、ナッツ類やオリーブオイルなどに含まれる「ビタミンE」も高い抗酸化力を持ちます。
こうした抗酸化物質を積極的に摂って、炎症のはじまりを防ぎましょう!
 
《代表的なファイトケミカルを多く含む食材》
◎「アントシアニン」……なす、赤玉ねぎ、ブルーベリー、ぶどう
◎「イソフラボン」……大豆
◎「ケルセチン」……玉ねぎ、リンゴ
 
【カロテノイド】
◎「βカロテン」……にんじん、ほうれん草、しそ、ニラ、かぶの葉、カボチャなどの緑黄色野菜
◎「リコピン」……トマト、すいか
◎「カプサンチン」……パプリカ(赤)、赤唐辛子
 
【イオウ化合物】
◎「アリシン」……にんにく、玉ねぎ
◎「硫化アリル」……にんにく、玉ねぎ、ねぎ、ニラ
◎「スルフォラファン」……ブロッコリー、カリフラワー
 
《ビタミンEを多く含む食材》
ゴマ、アーモンド、アボカド、かぼちゃ、パプリカ、かぶの葉 など
 
《ビタミンCを多く含む食材》
パプリカ、ピーマン、芽キャベツブロッコリー、カリフラワー、レモン など
 
 特定の野菜を毎日食べるよりも、抗酸化力の高いビタミンE、ビタミンCも含め、ファイトケミカルを多く含む複数の野菜を組み合わせて摂ったほうが、効果がさらにアップします。
 もうひとつのポイントは、丸ごと食べること。
ファイトケミカルは外側の皮の部分にとくに含まれているので、皮も含めて丸ごといただきましょう!
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12について?
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