「やせにくい」のは、筋肉が減っているから?

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「やせにくい」のは、筋肉が減っているから?
 
筋肉を作っているたんぱく質は、1日も休むことなく、分解と合成を繰り返す「新陳代謝を行なっています。
筋肉のたんぱく質1日で1.0%ほどが入れ替わるとされており、およそ3ヶ月で完全に置き換えられるといわれています。
まりたんぱく質のレベルでは、3ヶ月前の筋肉といまの筋肉はまったく別物だという可能性もあるのです
 
筋肉を作っているたんぱく質の分解と合成の割合は、普段は釣り合っています。
ですから、新陳代謝で入れ替わっていても、それに気づかないのです。
しかし、摂り入れるたんぱく質の量が足りなくなると、新陳代謝のバランスが崩れて分解が合成を上回るようになります。
たんぱく質の分解」は、「筋肉の分解」と同じことです。
つまり、筋肉が減少することで、疲れやすくなったり、動くのが億劫になったり、ぜい肉が垂れ下がって体型が崩れたりします。
筋肉が分解されて減ってしまうと、代謝も落ちて太りやすくなるのです。
ダイエットが失敗に終わり、いつまで経っても成功しないのだとしたら、その一因はたんぱく質の不足にあるかもしれないのです。
 
基礎代謝とは、体温を一定に保ったり、内臓を働かせたりするために、じっとしているときでも体内でつねに使われているエネルギー代謝です。
じっとしているときでも使われているエネルギー代謝と聞くと、白物家電の待機電力のようにほんの微々たるものに思えますが、基礎代謝1日の消費エネルギー全体の60%前後を占めています。
そして基礎代謝20%ほどを筋肉が担っています。
筋肉はじっと動かないときでも、体温を保つためにエネルギーをひそかに消費しているのです
 
筋肉が減ると基礎代謝も消費エネルギーも減り、太りやすくなります。
なぜなら、太るかやせるかを決めているのは、突き詰めると、食事からの摂取エネルギーと消費エネルギーのバランス(エネルギー収支)だからです。
摂取エネルギー(収入)が消費エネルギー(支出)を上回ると、黒字になります。
お金の場合は黒字のほうが嬉しいですが、エネルギーの黒字は、体脂肪として蓄えられますから太りやすくなります。
これが、食べすぎで太ってしまうパターンです。
しかし、たんぱく質の不足から筋肉が減り、基礎代謝と消費エネルギーがダウンすると、食べすぎていなくても太りやすくなります。
たとえ食事量(摂取エネルギー)が変わらなくても、消費エネルギーが少なくなるとエネルギー収支は黒字になりやすく、黒字部分は体脂肪に変わるからです。
「強く、美しくなる食事 より」
 
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ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。
 
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調はもちろん、中枢神経の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
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