「年をとったら粗食がいい」は間違い。「食力」を上げてフレイルを予防
「若いころのように食べられなくなってきた…」。
40代も半ばになると、こんなふうに感じる人が増えてくるのではないでしょうか?
「粗食が一番だよね」となりがちです。
しかし、ちょっと待ってください!
年を経るごとに食の好みは変わり、肉を敬遠する人も増えてくるでしょう。
そうなれば、良質のたんぱく質の摂取量が減ってしまうのは必至!
〔たんぱく質摂取量減少〕
↓
〔筋肉量減少〕
↓
〔サルコペニア〕
※加齢によって筋肉が減少した状態
↓
〔フレイル〕
※年をとるにつれて筋力、認知機能、社会とのつながりを含む
心と体の活力が低下した状態
↓
〔要介護〕
このような流れがちらつきます。
私たちはたんぱく質なしには生きられません。
そして、フレイルを招く新型栄養失調の最大の原因はたんぱく質の絶対量不足です。
衰えないためには、たんぱく質を無理なく、しっかりとる食事の工夫が必要です。
このことを十分に意識しましょう。
主にたんぱく質源といわれるのは、動物性食品の肉類、魚介類、卵、乳製品。
植物性食品では豆腐などの大豆製品です。
肉のたんぱく質は良質で、高齢者にも「まずは肉」とすすめています。
そのうえで、魚も、卵も、豆腐も食べたほうがベター。
ビタミンやミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素をとりやすくなります。
また、同じ肉でも豚肉ばかり食べず、「昨日は豚肉だったから、今日はとり肉料理にしよう」とローテーションしたほうが、摂取できる栄養素の幅が広がり、味の変化も楽しめます。
同じものばかり食べず、多様な食品をとることも、フレイルの予防に有効なことがわかっています。
「東大が調べてわかった衰えない人の生活習慣 より」
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どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてくれません。
また、ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
ビタミンB12について?
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