現代のIT社会が脳内セロトニン分泌を減らす「背景」

イメージ 1
現代のIT社会が脳内セロトニン分泌を減らす「背景」
 
脳内セロトニンを増やすためには、呼吸リズム運動・歩行リズム運動・咀嚼リズム運動を「集中」して一定時間(530分)「しっかり」継続しなければなりません。
 
呼吸・歩行・咀嚼は生命活動の基本中の基本であって、本来は毎日の生活の中で自然に「しっかり」行われるべきものです。
 
ところが、現代人の生活は本来あるべき自然状態からかけ離れてきてしまいました。
朝から晩まで机の前に座って、液晶画面を睨みながら、「息を詰めて」「歩かない」生活を長時間続ける状態、それがIT社会において多くの人が行うようになった新たな生活パターンです。
セロトニン活性が日常生活の中から知らない間に排除されてしまいました。
動物としての基本的な行動である歩行と呼吸を「しっかり」行わない社会生活が広がり、セロトニン神経が活性化されない生活ができあがってしまったのです。
それは30年ぐらい前から突然現れました。
 
人間は地球の「自然」の中で生きてきた
 
パソコンやスマホが世の中に存在しなかった時代を思い起こしていただきたい。
童謡に歌われる故郷の風景が分かりやすい。
「自然」の中の生活で、太陽を浴びながら体を動かす生活、それが日常だった、これはセロトニン活性の生活そのものでした。
都市のコンクリートジャングルで仕事をするサラリーマンの生活は、「自然」とはかけ離れてはきましたが、それでも「しっかり」体を動かす生活がありました。
 
ところが、人間は机の前に座りっぱなしで指先だけを動かし、それが日常の仕事であるという社会が突如現れました。
IT企業に限らず、多くのサラリーマンが似たような生活、すなわち机の前に座りっぱなしで、息を詰めて液晶画面を睨む生活をするようになりました。
1万年以上ある人類の歴史の中で、経験したことのない社会生活です。
セロトニン神経が活性化されずに社会生活を営む状況です。
知らない間に徐々にセロトニン欠乏脳になり、それが適応限界を超えると、うつ病強迫性障害として発症してしまう。
ちょうど、山に登っていくと徐々に酸欠になり、それが適応限界を超えると高山病になるのと似た状態です。
 
夕方から寝るまではアナログ生活をしよう
 
対策は、人間が地球上で本来ある生活を行うことです。
もちろん、ますます進化するスマホ・パソコンのIT社会の中でそれらを活用しながら、です。
パソコン・スマホを使わない生活は今後ありえないわけで、この優れた道具の、ケガをわない使い方をマスターし、同時に、日常的にセロトニン活性のある生活習慣を身につけることです。
太陽を浴びる生活、「しっかり」リズム運動を行う生活を、朝と昼と夕方に30分くらいずつ意識して取り入れることです。
 
そして、仕事が終わってからは、リズム運動で汗を流したり、家族や友人しおしゃべりをしたり、心地よく触れ合って、ベッドに入るまではアナログ生活を行うこと。
デジタルだけの生活で1日を終えることは、あまりにも味気ない。
人間的ではない。
「自然」ではない。
人間はAI(人工知能)みたいな生活をすべきではないのです。
「自律神経をリセットする太陽の浴び方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12の働き
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!