自然をリスペクトする生活とは「睡眠」

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自然をリスペクトする生活とは「睡眠」
 
睡眠ホルモンのメラトニンのレベルは、黄昏時から増え始め、12時頃ピークとなり、その後、次第に減少に転じるので、12時前に就寝するのがおすすめです。
 
睡眠中にどのような変化が起こるかについて、簡単に説明しておきましょう。
睡眠周期は1周期が約90分で、一晩で4~5周期が繰り返されます。
最初の90分のうち、意識がなくなると、すやすやとした呼吸でゆっくり静かになり、血圧も心拍も体温も下がって、自律神経は副交感神経優位になります。
全身の筋肉は弛緩し、大脳の働きを示す脳波は睡眠脳波の除波に変わって、休息状態になります。
このため、除波(ノンレム)睡眠と呼ばれます。
1周期(90)の終わりの10分くらいに、脳波が突然、覚醒時のβ波に変わり、まぶたは閉じた状態で目玉がキョロキヨロと休息に動き回ります。
急速眼球運動を英語でRapid Eye Movement略してREM(レム)というので、この時期をレム睡眠といいます。
この時に人は夢を見ていることが確認されています。
筋肉は完全に弛緩しているので、金縛りを経験することもあります。
自律神経には一時的に乱れが現れます。
睡眠時無呼吸が現れるのもレム睡眠です。
このようなレム睡眠は健常者に認められ、決して異常ではありません。
身体は眠っているのに、頭は覚醒脳波となっているので、逆説睡眠と呼ばれることもあります。
なぜこのような状態になるかについては十分に解明されていません。
人はこの時期に、記憶の固定がなされることも明らかにされています。
通常は、レム睡眠の時期に引き続いて目覚めずに、除波睡眠に戻ります。
夜中に目覚める場合がありますが、それは基本的にレム睡眠の時期です。
したがって、一晩に3~4回は目覚める可能性があるわけです。
中途覚醒が約90分の周期で起こることを異常と悩む必要は、必ずしもありません。
90分ごとに人は夢を見ながら睡眠をするようにできています。
それが「自然」なのです。
 
メラトニンの量は年齢とともに減少するので、若い頃に比べて睡眠時間が短くなるのが当たり前です。
若い頃よりも昼間の活動量が少なくなっているのですから、当然でしょう。
昼間に、セロトニン活性の生活を十分に行って、夜の睡眠ホルモンであるメラトニンをストックする生活(太陽を浴び、身体を動かし、おしゃべりを楽しむ生活)を心がけるとよいでしょう。
夜の睡眠中には身体を休めるだけでなく、悪玉菌の活性酸素を除去して、老化や成人病を抑えてくれることもお忘れなく。
 
そして、再び、朝起きて、太陽を浴び、セロトニン活性のリズム運動を行えば、頭がスッキリ目覚め、心はネガティブな気分が解消され、自律神経も活動に適した状態にシフトし、顔つきや姿勢もシャキッとして、1日を元気にスタートできます。
それは、私たちの脳に備わったセロトニンという秘薬のおかげなのです。
他力の薬に頼らないでも、自力で元気物質のセロトニンを脳内で分泌させることができるのです。
それが地球に生きる生命の営みとして昔から継続されてきました。
「自律神経をリセットする太陽の浴び方 より」
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
 
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12の働き
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