
「自然」をリストペクトする意識
人間は、長い進化の中で、太陽エネルギーの周期的な変動を身体と脳のしくみに組み込み、それに順応するシステムを備えてきました。
周期的な変動は遺伝子にも刷り込まれてきました。
一方、化学技術の発展で文明化が進み、自然環境に影響されずに、人工の都市環境で人間は多くの時間を過ごすようになってきました。
24時間一定の快適な生活環境で生活することが可能になりました。
これは文明の究極の姿かもしれません。
しかし、人間にとって本当に好ましいことなのでしょうか。
「自然」を離れて生きることは、必ずしも正しくないというサインが出てきています。
ジェット機で地球の裏側に移動すると、誰でも時差ボケが一時的に発生することを、現代人は知っています。
緯度の高い地方で冬に太陽を浴びない生活を続けていると、季節性感情障害(冬季うつ)の頻度が高まることも、グローバル化された世の中でわかってきました。
このようなはっきりした症状を伴わないでも、私たちは五月晴れで新緑の風に吹かれると、気分が軽やかにウキウキしてくるし、逆に、初冬に雲が重く立ち込めて木枯らしが吹くと、重く沈んだ気分になってしまいます。
これは紛れもなく、太陽の光がもたらす心身への影響で、人間誰しも、太陽エネルギーの変動によって、脳も身体も心も影響を受けるように出来ています。
それは、詩人や小説家や劇作家などによって見事に語られてきましたが、ここでは最新の脳科学データを基に検証し、裏付けます。
それらの機構によって、私たちの生命活動は周期的に変動し、それに合わせて元気に生活できるようになっています。
すなわち、朝の爽やかな目覚めも、ポジティブな気分も、自律神経のバランスも、溌剌とした顔つきや姿も、さらには夜の心地よい眠りも、すべて、太陽光とリンクした、これら司令塔によって巧みにコントロールされています。
というよりも、このシステムを勝手に変更して生活すると、心身の正常機能を維持できなくなります。
太陽光は生命にとって恵となるだけでなく、害にもなります。
その典型が、紫外線による活性酸素の害です。
老化や成人病の原因物質であり、癌を誘発する悪玉物質でもあります。
日焼けや皮膚の老化とも関係します。
しかし、その有害な紫外線がビタミンDを皮膚で合成したり、殺菌作用も発揮して、恵にもなります。
他方、生命活動に不可欠な酸素は、じつは、太陽エネルギーによる副産物です。
葉緑体を供えた植物が、太陽エネルギーを取り込んで糖を作る際に、付随的に産生された特別なガスなのです。
その酸素がなければ、人間を含めてすべての動物が生命活動を維持できません。
たったの5分で死に至ります。
酸素ガスは太陽エネルギーがなければ地球上に存在し得ないことを考えると、間違いなく、生命の源は、太陽エネルギーにあります。
最近の研究では、宇宙に生命の存在を予測させる条件は、光エネルギーと海(水)、そして酸素が大気中にあるか否か、とされています。
地球で生命活動を営む人間が、「自然」を離れて人工環境で生活すると、やがて健康を維持できなくなることを再認識してもらいたいのです。
今の時代は、文明による快適な人工環境が広がってきていますが、むしろ、「自然」とともに生きる社会へと現代人の発想を転換すべき時期、ターニングポイントに差し掛かってきていると考えます。
都市生活か田舎生活化の二者択一ではなく、文明社会での快適な生活を享受しつつ、その上でぬくもりと厳しさを兼ね備えた「自然」をリストペクトする意識を現代人に持ってもらいたいのです。
「自律神経をリセットする太陽の浴び方 より」
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この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12の働き
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