小さな疲れをためないための毎日の生活「食べる」

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小さな疲れをためないための毎日の生活「食べる」
 
東洋医学では、不調があらわれたときに、「食べられるか」「食べられないか」を重要視します。
それは生きるためには「食」がたいせつで、食欲があるうちは大丈夫、食欲がなくなったら要注意と考えるからです。
食事によって病気を予防・治療する食養生が発達したのもこのためです。
 
生まれたときから体に備わっている生きる力を「先天の精」といいますが、これに対して、食べることから得るエネルギーは「後天の精」といいます。
この後天の精は、先天の精を補充する力を持っています。
後天の精を体内にとり入れることで、体は疲れても、回復して再び元気に動き続けることができます。
 
後天の精が体に蓄積できていないと、心身にさまざまな不調が起こります。
忙しいと毎日の食事をおろそかにしがちですが、食こそが、毎日の生活でいちばんたいせつにしなければならないことなのです。
楽しみながら、おいしくいただくことが精を養います。
 
<中脘>を押しながら息を吐き、消化器系をととのえる
 
朝、起きてすぐは。おなかがすいていない、昨晩のお酒が残っている、食べたものが消化しきれずに朝ごはんが食べられないという人も多いことでしょう。
朝ごはんは1日のエネルギーの源、朝ごはんを食べるのと食べないのでは雲泥の差がつきます。
朝は食欲がなく、朝食をとれないという人は、朝起きてすぐに布団の中で「中脘」のツボを押してみましょう。
 
中脘は胃袋を動かすツボ。
ここを親指で押しながら息をフーッと吐きます。
1、2、3、4、5と数えながら押して、1、2、3、4、5と数えながらゆっくりと圧を抜きます。
これを3回くり返すと、胃が動き出し、朝ごはんが食べられるようになります。
 
五味をバランスよく食べる
 
病気の予防や未病を改善するために、ぜひ食事で意識してほしいのが、「五味」です。
これは、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(しおからみ)の5種類の味の特性のことです。
 
五味はそれぞれ特有の作用があり、五臓の肝・心・脾・肺・腎と関連しています。
たとえば肝が弱っているときには酸味のあるものを食べるとよいとされ、肝が弱っているときには、酸味のものが自然にほしくなります。
肝は、筋肉と関係があります。
運動したときに酸っぱいレモンやクエン酸などをとると元気になるのは、理にかなっています。
 
よい食事とは、毎回の食事に五味がすべてそろっている食事です。
五つの味をそろえるとなると負担に思うかもしれません。
料理で全部そろえなくても、梅干しを添えたり、みそ汁や緑茶を飲むなどして、足りない味をプラスすればよいのです。
無理をすると続かないので、ある程度の手抜きは許容しながら、まずは五味をそろえる食事を心がけましょう。
 
旬の食材を食べることもたいせつです。
旬の食材は、栄養価が高く、よい「気」をたくさん含んでいます。
暑い夏には体を冷やすきゅうりやトマト、寒い冬には体を温めるねぎやしょうが、というように、旬の食材は、一年を通して健康に過ごすために役立ちます。
 
《五味の作用》
 
酸味(すっぱいもの)
・筋肉を引き締める収れん作用があり、汗や尿がもれ出ないようにする働きがある。
・酢、梅干し、トマト、かんきつ類、いちご、キウイなど
 
甘味(甘いもの)
・滋養強壮や精神的な緊張をゆるめる作用があり、体を元気にする働きがある。
・さつまいも、とうもろこし、大豆、米、かぼちゃなど
 
苦味(苦いもの)
・余分なものを排出させる解毒作用があり、体内の熱を外に出す働きがある。
・セロリ、ゴーヤー、緑茶、たけのこ、ピーマンなど
 
辛味(辛いもの)
・滞っているものを発散させル作用があり、気・血の流れをよくする働きがある。
・ねぎ、しそ、しょうが、とうがらし、さんしょうなど
 
鹹味(しおからいもの)
・かたいものをやわらかくする作用があり、便通をよくする働きがある。
・みそ、しじみ、えび、海藻類、かになど
 
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「深い疲れをとる自律神経トリートメント より」
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12の働き
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