神経症・自律神経系・口内炎・にきび・美肌・つわりなどに効果を発揮するB群

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神経症・自律神経系・口内炎・にきび・美肌・つわりなどに効果を発揮するB群
ビタミンB群とは8種類ある「水に溶けるビタミン」のグループです。
 
体内の生命維持に欠かせない化学反応を支える補酵素としても働きがある
 
ビタミンB群は、一言でいえば「水に溶ける(水溶性)ビタミン」のことです。
 
ビタミンBのグループはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12の四つがありますが、ここにナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンを加えた合計8種のビタミンを総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
 
これらのグループに共通していることは、補酵素としての働きです。
 
人間の体は、糖質、タンパク質、脂質が分解されエネルギーとなって活動源をつくり出しますが、酵素はこれらの栄養素がエネルギーに変わる際に必要なものです。
 
体内には生命の維持に欠かせない化学反応が絶えず起こっています。
酵素はこうした化学反応において触媒のような役割を果たしています。
 
 8種のビタミンBグループは、そうした酵素の働きを助ける「補酵素」として働いているのです。
 
体内に行きわたったあとで余った分は尿として排出されるため、体内に長時間蓄えておくことができない
 
 ビタミンの中で油に溶けやすいものは「脂溶性ビタミン」といわれています。
 
 脂溶性のビタミンA、ベータカロテン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどは、肝臓、細胞膜、リポタンパクなどに存在し、ある程度“とりだめ”ができるわけですが、Eやベータカロテン以外は、ビタミン剤などの過剰摂取による障害が起きる危険性があります。
 
 しかし、血液や細胞内外の体液中に溶けて存在している「水溶性ビタミン」のB群の方は、体内に行きわたったあとで余った分は尿として排出されるため、体内に長時間蓄えておくことができません。
そのため、毎日とる必要があるのです。
 
神経症・自律神経系・口内炎・にきび・美肌・つわりなどに効果を発揮するB群
 
 このB群が不足すればエネルギーは産生されなくなるため、B群は「元気の素になるビタミン」ともいわれています。
 
 ビタミンB群が欠乏してくると、「仕事や勉強に集中できない、疲れやすい、肩がこる、口内炎ができやすい」などのいろいろな症状が現れてきます。
 
 国民栄養調査によると、独り暮らしの人の2~3割が、ビタミンB1、B2の欠乏状態にあることが報告されています。
独り暮らしの人は、食事が外食やインスタント食品に偏りがちになるため、栄養のバランスが悪く、B1を含む食品をあまり食べない傾向にあるからです。
そのため、「なんとなく疲れる、元気がない」といった潜在的なビタミンB群欠乏症の人が増えています。
 
 たとえば、お酒をよく飲む人や甘いものが好きな人、ごはんをたくさん食べる人、毎日激しい運動をする人なども、摂取した糖質や脂質、たんぱく質を効率よくエネルギーに変えるために、ビタミンB群をとる必要があります。
 
 このようなビタミングループが生まれたのは、1910年に鈴木梅太郎オリザニン=ビタミンB1を発見したあと、化学者の間でビタミン発見競争が湧き起こり、共通した働きを持つものはすべて「B群」として登録されたからです。
 
 発見当初はラットの発育に必須の単一の水溶性因子として知られていましたが、のちのち研究で複数種の物質からなる混合物であることが突き止められました。
「ビタミン・ミネラルの本 より」
 
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ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
最近では、ケタ違いに大量のビタミンB12を摂取することで、脳神経系にさまざまな効果が認められることがわかってきました。
脳神経系への積極的な作用を期待するには、1日に3000μg(マイクログラム)をとるよう提唱しています。
 
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、補った方が良いとされています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12について?
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