睡眠障害―眠りの浅い人、海外に行く人などはビタミンB12が効果的
1日1.5~3.0mgのビタミンB12を投与することで
「睡眠相遅延症候群(すいみんそうちえんしょうこうぐん)」が改善された
夜寝つきが悪い人や眠りの浅い人、また、海外にいく機会の多い人などは、ビタミンB12を摂取することをおすすめします。
B12は末梢神経障害の治療に応用されてきましたが、中枢神経への活性化効果でも注目されています。
1日1.5~3.0mgのビタミンB12を投与することで「睡眠相遅延症候群」が改善されたケースも報告されています。
また、十分睡眠時間をとることができなかったときには、ビタミンB1を摂取すると効果的です。
ビタミンB1の効果を高めるためには、B6、B12と一緒に摂ることがすすめられています。
●睡眠障害に悩まされている人
十分な睡眠時間をとれていないとき
(1日におすすめのビタミン推奨量)
ビタミンB12……2.5mg
ビタミンB2……20mg~
ビタミンC……1000mg~
ビタミンE……200mg~
現代人に多い「睡眠相遅延症候群」とは?
現代社会では「夜型」の生活を送る人が増加し、午前1時、2時に床に就く人が少なくありません。
それとともに睡眠・覚醒リズムにもずれが生じ、日中の活動すべきときに体温が下がり、仕事のエンジンがかからない「睡眠相遅延症候群」が増えています。
いわゆる“時差ぼけ症状”の一つで、夜、床についてからもなかなか寝つけません。
「ビタミン・ミネラルの本 より」
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物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれ
物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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