飲酒・喫煙―毎日お酒を飲む人はビタミンB1、B2、B12などのB群を摂取

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飲酒・喫煙―毎日お酒を飲む人はビタミンB1、B2、B12などのB群を摂取
 
連日の多量飲酒は、潜在性ビタミン欠乏症をつくる危険性がある
 
毎日お酒を飲む習慣がある大量飲酒は、飲まない人に比べると、アルコールが腸内でビタミンCの吸収を阻害するため、血中ビタミンC濃度が低くなっています。
 
また酒量が増えると肝臓でのアルコールの分解が追いつかず、ビタミンB1が多量に消費されます。
 
肝細胞内では活性酸素が発生しやすくなり過酸化脂質が著しく増加され、これを分解するためにビタミンB2も多量に消費されます。
 
そのため連日の多量の飲酒は、多くの潜在性ビタミン欠乏症をつくる危険があり、ビタミンB1、B2、B12などのB群を摂取する必要があるでしょう。
 
低脂肪・高タンパクの豊富な植物性食品を積極的にとるようにしたいものです。
 
また、お酒を飲みすぎたとき、昔から「二日酔いには柿がいい」といわれています。
これは柿に含まれるビタミンCが有効だからです。
果糖はアルコール代謝を促進しますが、Cは悪酔いの原因となるアセトアルデヒドを除去する働きがあるのです。
 
禁煙できない人は、ビタミンC、E、ベータカロテンなどの抗酸化ビタミンを積極的に摂取
 
喫煙がビタミンCの体内貯蔵量に与える影響はよく知られています。
タバコの煙に含まれる活性酸素フリーラジカルを消去するため、喫煙者の体内では多量の抗酸化ビタミン類が消費されているのです。
 
タバコを1日20本吸う人は、通常体内に貯えられている1500mgのビタミンCが1000mg以下にまで減っているといわれています。
また20本以上吸う人は、血中カロテン濃度も低下しており、吸わない人と比べ肺がんになる率が7.3倍も高くなります。
 
たとえば、肺がんを免れても、長年の喫煙は高率で肺気腫を招きます。
肺気腫は、肺が弾力を失って空気がたまり、慢性的な呼吸困難に苦しむ病気で、フリーラジカルが深くかかわっています。
どうしても禁煙ができない人は、肺障害の予防のため、ビタミンC、E、ベータカロテンの3種類の抗酸化ビタミンを積極的に摂取するとよいでしょう。
 
●大量飲酒・喫煙をやめられないとき
 
毎日お酒を飲む人は……
(1日のおすすめのビタミン推奨量)
ビタミンB1……10mg
ビタミンB2……14mg~
ビタミンB12……2.5mg~
ビタミンC……1,000mg
 
禁煙ができない人は……
(1日のおすすめのビタミン推奨量)
ビタミンC……1,000~2,000mg
ビタミンE……100~300mg
ベータカロテン……6mg
「ビタミン・ミネラルの本 より」
 
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
 
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。
そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。
ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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