脳でわかった驚くべき事実とは?

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脳でわかった驚くべき事実とは?
 
というのは、じつは脳には「変化する力」があるためです。
 
現在、脳の分野はさまざまな研究が進んでいます。
そこからは、これまで常識とされていたことが180度ひっくり返るような大発見もいくつか出てきています
 
たとえばそのひとつが「海馬」に関する新たな発見です。
 
「海馬」は「記憶」と深く関係している領域です。
記憶に関連することをすべてになっています。
 
たとえば、外から入ってきた情報を一時的に記憶し、「この記憶は残しておいたほうがいいのか、忘れてしまってもいいのか」を判断して整理しているのは海馬とされています。
 
記憶として残すと判断した情報を大脳に送って、「長期記憶」として保管しておくよう手配するのも、しまい込まれた記憶情報の中から必要なものを引っ張り出してくるのも海馬の働きのひとつです。
 
それだけでなく、前頭葉をはじめとする脳の領域とつながって認知機能にも影響を与え、情動やストレス反応などの調節にも重要な役割を果たしています。
 
その海馬で、なんとも驚くべき事実が明らかになりました。
 
これまで脳医科学の世界では、脳細胞は子供のときすべてつくられてしまい、脳が完成した後で新しく生まれることはないと考えられてきました。
「体の細胞は生まれ変わるが、脳細胞だけは生まれ変わらない」ということをみなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?
 
ところが脳の中で、少なくとも海馬はいくつになっても神経細胞が新生していることがわかったのです。
発見したのは米国のソーク研究所の研究チームで、1998年にその事実が発表されると、ニュースはたちまち広まり、世界に大きな衝撃を与えました。
 
認知症の中のアルツハイマー病は、海馬の萎縮からはじまり、高次機能を司る前頭葉の萎縮へとつながっていきます。
 
海馬と前頭葉は、健康な脳を保つためのカギを握る部分といっていいでしょう。
 
そのうちの海馬で、いくつになっても脳細胞が新たにつくられている、高齢になっても体積を増やしていくことができるという発見は、まさに天地がひっくり返るほどの驚きです。
 
なぜなら脳に再生能力があることを示してくれたことになるからです。
 
これは大きな希望です。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
 
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脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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