脳を活性化させるためには、刺激を与え続けましょう

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脳を活性化させるためには、刺激を与え続けましょう
 
一説によると脳には約1000億個もの神経細胞があるといわれています。
その気の遠くなるような数の脳細胞たちが、高度で複雑な情報処理を行ってくれるおかけで、わたしたちは考えたり、覚えたり、話したり、想像したり、行動したりできます。
 
でも、単に神経細胞があるだけでは、脳は働きません。
脳が高度な情報処理をいつでも、しかも瞬時に行えるのは、神経細胞同士がつながりあって、情報伝達回路をつくりあげているからです。
この神経細胞はユニークな形をしていて、細胞同士がタコ足配線のように結びつくことができるのです。
 
「脳の発達」とは、神経細胞が増えて、神経細胞同士が結びついていくことをさします。
人間の脳には「臨界期」というものがあるといわれています。
たとえば「10歳ぐらいまでに英語を身につけるとネイティブ級になる」など、脳が何かを習得したり、技能を効率よく獲得したりするそれぞれにもっとも適した時期があるのですが、その時期が「臨界期」です。
それをすぎると、新しいことが覚えられない、もしくは覚えにくくなるとされています。
臨界期をすぎる前に獲得したことほど「昔とったきねづか」がよく効いて、何歳になっても、高齢になってからでも苦もなくやることができます。
その理由は、臨界期が神経細胞の回路がもっとも盛んにつくられる時期だからだといわれています。
では、その時期を外してしまうとダメなのかというとそうではありません。
たとえば言語習得の臨界期があるかどうかは、今のところ仮説の域を出ていません。
実際、英語にしてもピアノにしても、たとえ80歳からはじめようと脳はちゃんと覚えようとしてくれます
たとえ、ネイティブのような発音で英語をしゃべったり、一流のピアニストにはなれなくても、セミプロ級レベルまで到達することは十分可能です。
脳の情報伝達回路は、ある時期いったんは整備されるものの、そこで工事完了となるわけではありません。
必要となれば、その後いくらでも新たな回路をつくりはじめます。
だから年がいってからはじめたことも習得できるのです。
これも脳の可塑性のひとつです。
 
また、脳はすばらしい修復機能ももっています。
自己や病気などで損傷を受けてこわれてしまった部分の脳細胞自体は二度と元には戻りませんので、それによって失われた機能は、本来であれば失われたままとなります。
ところが脳は、壊れた部分があると、そのまわりの領域に新たな回路をつくり出したり、右半分と左半分で機能を代替するためのネットワークを再編したりして、必要な機能を取り戻していくと報告されています。
う回路を確保して、そこにまた新たな回路をつくりはじめるわけです。
ですので脳に損傷を受け、言語機能や体機能に後遺症が残ったとしても、リハビリなどで機能を取り戻していくケースはたくさん存在します。
長らく昏睡状態にあった方が、外部からの話しかけや手足を動かす、触れるといった働きかけで反応を取り戻し、回復したといった奇跡のような話もあります。
認知機能が極端に衰えていても、何か手作業をやってもらうと認知機能が回復したりします。
こうしたことも脳に可塑性があるから可能なのです。
 
このように脳はいつからでも、どのように状況でも、可塑性という偉大な仕組みを活用して変化していくことができます。
ただし、そのためには不可欠な条件があります。
脳に刺激を与え続けるということです。
知的活動でも、運動でも、触れるでも嗅ぐでも何でもいいのです。
脳が新しいネットワークを広げたり、既存のネットワークを強化したりするには、外から脳細胞への刺激が欠かせません。
脳に刺激を与え続けていけば脳はどんどん機能するようになっていきます。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
 
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脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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