タレントの追っかけでも食べ歩きでもなんでもやってみて!
最近、ときめいたり、ワクワクしたり、何かに感動したり、「楽しい!」と感じたりした体験はありますか?
もし、そうした体験とは無縁な状態が久しく続いていたら気をつけてください。
脳の衰えを進行させてしまうもとです。
うれしい、楽しい、ワクワクする、ドキドキするといったプラスの感情は、じつは脳にとてもよいのです。
脳を刺激して、イキイキと活性化してくれるビタミン剤のようなものといってよいでしょう。
脳には、こうしたブラス感情と深く関係している領域があります。
扁桃体は情動の中枢ともいわれていて、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などから入ってきた情報に対し、快・不快・好き・きらい・おもしろい・つまらないなどの仕分けを行っています。
それが脳を大いに刺激して活性化してくれるのです。
それがさらにプラスの感情につながる行動や気持ちの変化を抑制してしまって、ますます脳が刺激されなくなってしまいます。
この負のサイクルがよくない理由には、もうひとつあります。
扁桃体と「海馬」とが密接に関係し合っているということです。
たとえば大きな感動を味わう体験をしたり、何かをしたときに「好き」という感情がわきあがってきたりすると、その感情が扁桃体から海馬に伝わって、長期記憶としてしっかり脳の中に残されます。
よい思い出や、なつかしい思い出というのは、扁桃体と海馬との協力関係でつくられているのですね。
海馬が働いていると電気の波が生じるのですが、感情を伴う場合はその波が大きくなると報告されています。
プラスの感情を大切にすると海馬の働きが高まっていくのです。
それが萎縮を遠ざけ、海馬を保つことにもつながるのです。
では、楽しい、うれしい、ワクワク、ドキドキといった感情はどのように呼び覚ませばよいのでしょうか?
それは、好奇心を失わないことだと考えています。
日常の中でちょっと気になることがあったら「これって何だろう?」と興味を持ってみる、「おもしろそう!」と前向きに捉えていろいろなことに興味関心をもってみる。
そして、実際に接してみる。
最近、無感動になりがちだと感じたら、あえてそのようなことを意識してみてください。
研究グループで、約400名の方の脳変化を8年間にわたって追跡調査した結果では、「見たい!」「知りたい!」「やってみたい!」「行ってみたい!」などの知的好奇心の高かった人ほど、記憶の一時保管と操作を担う「ワーキングメモリー」や高次認知機能を司る「側頭頭頂部」の萎縮が少ないことがわかっています。
ここは本来、加齢による萎縮が進みやすい領域なのですが、好奇心を失わないことで脳の健康が保たれることが、追跡調査から明らかになっているのです。
また、脳と心を幸せにしてくれるドーパミンも、好奇心を抱いた瞬間から分泌されていくといわれていて、興味関心をもつことがいかに脳によいかを示しています。
タレントの追っかけだって、食べ歩きだって何だっていいのです。
いろいろなことに好奇心をもって楽しんでみたり、何かにときめいてみたりすることは、脳の若さを保つ最高の方法です。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!