旅行気分を味わうだけでも脳にはよい

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旅行気分を味わうだけでも脳にはよい
 
料理と並ぶ「マルチタスク」の王者が旅行です。※複数の動作を同時に行うこと、つまり「マルチタスク(マルチ=多数、タスク=仕事)」は、脳の異なる領域を同時に使います。
日常を離れて、いつもと違う環境ですごす旅行は、新しい刺激や感動にあふれ、五感をフル活用することになり、脳を最高に活性化させてくれます。
 
土地の人と会話を楽しんだり、土地の名物を味わったり、美しい景色に触れたりすることで、感動やワクワクもたくさん味わうことができのす。
「見たい、知りたい、行きたい」などの知的好奇心が刺激されて、街歩きや観光名所を歩いてまわることで有酸素運動がたくさんでき、現地の人と触れ合ったり、旅の連れとわいわい楽しんだり、感動を共有したりすることで人とのコミュニケーションにもなります。
このように旅行には、健康脳のために欠かせない「運動」「好奇心」「コミュニケーション」の要素が盛りだくさんなのです。
旅行会社が用意してくれるパッケージ旅行を活用すれば、気楽に、そしてあまり費用をかけずにいろいろな国や地域に出かけることができます。
同じツアーでいっしょになった人と仲良くなるなど、コミュニケーションの輪も広がりますね。
数日でなくても、1日だけの日帰り旅行や1泊2日の短い旅行でもいいのです。
旅行に行く時間がなかなかとれない、日数の長い旅行は気が進まないという人は、こうした短い旅行を楽しんでみてください。
行けば、きっとおもしろさに目覚めます。
 
脳をさらに元気にするなら、自分で計画して出かける個人旅行もいいですね。
時間があれば、ぜひ行き先から、まわり方、宿や交通手段の手配など、すべての行程を自分で企画して出かける個人旅行を楽しんでみましょう。
脳をとても活性化してくれますよ。
自由な旅行の場合、いつ行くか、どこに行くか、日程とルートはどうするか、どう行くか、どこに泊まるか、予算はいくらぐらいかなど、計画の段階から自分の頭で考えたり、判断して決めたりすることが必要になります。
このプランニングの時点で、脳はすでに活発に働いています。
ガイドブックや地図を見ながら知識や情報を仕入れていく過程では、どんな旅になりそうかを想像してワクワクする、あそこも行きたい、これも食べたいと期待が高まるなど、脳が喜ぶポジティブ感情にも満たされます。
そのうえ、事前に歩いてまわれる体力をつけておこうと、健康に気をつけたり、足腰を鍛えたり、運動する場面も増えていくことでしょう。
 
それに、旅行が脳にもたらしてくれるよい効果はそれだけではありません。
帰ってきてからも、まだまだ脳を鍛えることができるのです。
たとえば現地で撮影した写真やパンフレットを整理して、旅のアルバムをつくる作業は、旅の思い出を海馬にしっかり記憶させることになります。
その際に、エピソードや食べたもの、楽しかったことや「へぇ~」と感じたことなどを思い出しながら書き添えていきます。
これが海馬をもっと動かしてくれることになりますし、前頭葉を使うことにもなるのです。
旅を改めて追体験することで、楽しかった思い出が記憶の貯蔵庫に保管されますから、その後時間が経ってからでも何度でも思い出すことができて、そのたびに幸せな気分が呼び覚まされるでしょう。
これも脳を活発化させることにつながります。
 
旅行にいけない場合のラクラク
 
もしも、健康に不安がある場合や時間や費用が足りない場合は、机上でのバーチャル旅行だけでも脳にはよい効果があります。
ガイドブックや地図を広げて、行くつもりになって旅行をプランニングしてみましょう。
楽しく頭を働かせることができます。
なおかつ、「いつか行こう」というモチベーションがもてることも脳を元気にしてくれます。
 
また、ちょっと先の駅に行って「プチ旅行気分」になるだけでも脳には効果的です。
「今日はあの駅で降りてみよう」「少し足を延ばして知らない街を散策してみよう」と冒険心が刺激されます。
また、知らない商店街でお店の人と会話しながら買い物をしたり、おもしろそうな店に入ってみたりすれば、人とのコミュニケーションが増えて、知的好奇心もわいてきます。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
 
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脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
 
ビタミンB12について?
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