「感動系」の映画やドラマを観るのは、手軽な脳の活性化
映画やドラマを観て、大きく心がゆさぶられたり、涙を流したりといった回数が少なくなっている方は、少し注意してください。
感動できなくなっている状態は、脳が元気をなくしている可能性が高いからです。
こうした物質が適切に分泌されることで脳は元気に働くことができます。
脳の神経伝達物質の種類は100種類以上ありますが、感動しているときには、それら多くの脳内物質が脳の中を駆けめぐり、脳細胞をたくさん刺激してくれています。
何を観てもおもしろく感じない、感動がわきあがってこない心の状態は、脳を活性化させる脳内物質の分泌が落ちている可能性があるのです。
感動するということは、脳にとてもよい作用をもたらしてくれます。
たとえば、何かを観て心がゆすぶられ、思わず涙を流したことがあるでしょう。
そうして思い切り涙を流した後は、気持ちがスッキリしませんか?
感動したり悲しくなったりしたときに泣く、人の気持ちや思いに共感して泣く、こうしたときの涙は、脳の中からストレスホルモンであるコルチコイドを減らし、悲しみや痛みを緩和するベータエンドルフィン、気持ちを落ち着かせるセロトニンなどの分泌を高めてネガティブな気分を解消してくれます。
心が動かされて泣くだけで、脳は元気を取り戻していくのです。
脳への刺激が少ない生活は、ワクワクやドキドキといった感情をもたらすドーパミンの分泌も減らします。
「単調な生活が続いているな」、「最近心を動かされることが減ってきたな」と感じたら、あえて「感動できる環境」をつくってみてください。
手っ取り早いのはストーリー作品を「観て」感動することです。
テレビ漬けはダメですが、それは暇だからなんとなく見るのがNGなだけ。
積極的にテレビドラマを楽しむぶんにはなんら問題ありません。
テレビドラマでも、レンタルDVDでも、泣いたり、笑ったり、しみじみしたり、手に汗握る思いを味わったりできる作品で、大いに感情をゆさぶりましょう。
若いときに観てよかった作品を、もう一度観てみるのもいいと思います。
当時観たときの思い出がよみがえったり、そのときの感情を追体験したりすることも脳を刺激してくれます。
観たい映画を探して、映画館に足を運ぶのもいいでしょう。
外に出るきっかけになりますし、映画館に行くことは運動にもつながります。
大きなスクリーンで観る映画は迫力が違います。
いつもとは違う環境に身を置くことにもなるので、それがさらに脳を活性化させてくれるはずです。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!