自分が抱えている問題を話せる「淡い関係」の人をつくる
心の内側を素直に話せる人を見つけましょう。
自分の姿を照らし出せる「鏡」のような相手と
話すことで、問題が浮き彫りになり、
解決への第一歩を踏み出せます。
問題を解決するために自力で視界が開けないときは、誰かの力を借りればいいと思います。
自分の問題を言語化できる相手、心の内側をストレートに話せる相手を、ふだんから確保しておくことは心の健康を保つためにも必要です。
ただし、友人や家族など、身近すぎる人間は適任ではありません。
「そうだよね。大変だよね」という共感だけで、話が堂々巡りで終わってしまう可能性があります。
また、近しい関係の人間は利害関係がからむので、フラットな視点で話を聞いてくれるとは限りません。
気心は許せるけど、日常的に会うわけではない。
なんとなくウマが合って適度な距離感があり、信頼できる関系。
私はそれを「淡い関係」の人と呼んでいます。
ひんぱんに会う関係ではなくても、親身になって聞いてくれる人、相手の立場を尊重して受け止めてくれる人。
自分の意見を押しつけない人を選ぶことが大事です。
学生時代に信頼できた教師や部活のコーチ、昔からお互いにシンパシーを感じている親戚、前の職場にいた信頼できる上司や先輩など、できれば年上の人がいいでしょう。
見渡してみると、きっと思い当たる人がいるはずです。
年齢を重ねて、仕事上の責任が大きくなったり家庭をもったりすると、大きな悩みを抱えることがあります。
淡い関係の人は、自分が元気なときに探しておくほうがいいでしょう。
しかし普通の人間であれば、他人のつらい話や暗い話はうっとうしいと感じるものです。
それも問題が起きてから突然連絡をとると、当然ながら警戒されます。
年賀状や、たまの近況報告メールなどで、相手に忘れられないようにしておくこと。
できれば、小さなことをときどき相談しておくのがベストかもしれません。
心の内側を話すには、お互いに信頼し合えていることが前提です。
淡い関係は、長い年月の積み重ねがないと生まれません。
優れた聞き手は、ただ黙っているだけではありません。
相手の思考を刺激する言葉を持っています。
その人に話すことによって、自分の姿を照らし出せる鏡のような相手が、よい聞き手です。
私も人の話を聞くときは、相手が自分の状況を把握し、問題を浮き彫りにできるような質問をすることを意識しています。
ただし、信頼できる相談相手ではあっても、しょせん他人だと思っておくことです。
過剰な期待をせず、話ができてよかったなと思う程度の気持ちで会うほうがお互いに負担がありません。
話をしていて、自分に何が起きているのかがもし見えてきたら、問題の答えを見出すための第一の成果が出たと思えばいいのです。
そして万が一、対話の中で答えが出たら、それはしめたものです。
しかしその答えも、自分で試して見なければわからないということは、覚えておいてください。
「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
ビタミンB12について?
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