テーマを決め、それに賭けて生きてみる

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テーマを決め、それに賭けて生きてみる
 
“自分が大切にしたいもの”をはっきり決めれば、
それ以外のものは、ただやり過ごせばいいだけです。
そうすると、人生がシンプルになり、
生きやすくなります。
 
以前、「私の生きがいは妻です」と言い切る中年男性に会いました。
一瞬、「この人は、本気で言っているのか!?」と疑いましたが、嘘をついているようにも見えません。
大企業に勤めている彼は、妻が引っ越したくないと言うから転勤の話を断ったことがあるそうです。
「そこそこの昇進はしましたが、飛び抜けて出世したいわけではありません。転勤の話を断ったのが響いたのかもしれませんね」と男性は笑っており、さほど悔やんでいる様子もありませんでした。
たぶん彼にとっては、妻のために転筋を断るのは当たり前のことであり、幾分かの昇進と奥さんとを比べるまでもなかったのでしょう。
自分が大切にしたいものがはっきりしていて、明確なテーマがあるから、人生の岐路での選択に迷いがない。
迷ったとしても、最終的には自分で決められる。
こういう人は強いと思います。
 
あなたが大事にしたいテーマはなんでしょうか。
どんなことでもいいのです。
テーマが定まっていれば、人生の選択を迫られたとき、ぶれない指針となります。
それは、その人が生きるうえでの精神的な強さ、タフさにつながります。
「でも、その男性のように、自分以外の人間をそこまで大事にするのは相手に対する依存ではないか」という意見もあります。
しかし、たとえ依存であったとしても、それ自体にはなんの問題もありません。
これは、単なる「仲のいい夫婦」の話です。
奥さんを大事にすることで生活が混乱したり、誰かが困ったりしているわけでいないでしょう。
これが「依存症」となると、その関係に病的な要素が入り、お互いにダメージを与える状態に陥ります。
円満な関係であれば、周囲からそのあり方がどう見えようと、まったくかまいません。
もちろん将来のことは誰にもわかりません。
自分の人生で大切だと思っている相手と不仲になったり、死別の時期が訪れたりすることは当然あります。
そうすれば、相手が大事だったぶん、落ちこんだり悲嘆にくれたりするでしょう。
しかし、それを怖れていては誰とも関係を結べません。
そのときどうするかは、その事態が訪れたときに考えればいい話です。
 
自分が決めたテーマを大事にすればするほど、つまり、「賭け金」が積み重なるほど、「負けたとき」に受ける衝撃も大きくなります。
しかしそれも「折り込み済み」で考えることです。
いつかは自分の大切にしたいことや人、テーマは変わるかもしれない。
失うかもしれないという前提で考える。
その覚悟で、相手とつき合えばいいのです。
「テーマを決める」とは、負けることもあると承知のうえで、自分の決めたことに賭けていくことです。
「自分はこれに賭ける」といったん決めれば、それ以外のものはやり過ごせばいい話です。
迷いから解き放たれ、生きやすくなるのは間違いありません。
「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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