相手の自律神経を整える「言い方」を心がける

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相手の自律神経を整える「言い方」を心がける
 
自律神経の研究をはじめる前の私は、本当に器が小さい人間だったと思います。
 
私自身、努力を重ね、がむしゃらに働いていたこともあり、自分はもちろん他人にも厳しく接していました。
誰かがミスをすれば「何やってんだ!」と怒鳴り、「なんで、できないんだ!」というようなタイプでした。
 
なぜなら、当時の私は「努力は必ず結果に反映される」と思っていたからです。
ミスをするということは、準備や努力、意欲などが不足しているからだと思い、ミスを決して許しませんでした。
 
ところが、そんな私にある事件がおきたのです。
 
なんと、日曜日の夕方になると気持ちが憂鬱になる、「サザエさん症候群」にかかってしまったのです。
「がんばりたいのにがんばれない」という気持ちを初めて味わいました。
ショックでした。
 
今思えば、30歳を超えて副交感神経の働きが低下し、自律神経のバランスが乱れていたことが原因だとわかります。
しかし当時の私は、がんばろうと努力しているのに、心と体がついてこない現実に打ちのめされていました。
そして、それまで他人に対して厳しく接していた自分を反省したのです。
 
現在は、自律神経のバランスが、その人の心や体、パフォーマンスの状態を大きく左右することを知っているので、怒鳴り散らすようなことはしません。
相手の自律神経のバランスを整えることを第一に考えて、言い方を工夫しています。
 
強く言いたいのは、自分の仕事の仲間や家族を「言い方」で落ち込ませて、パフォーマンスを低下させる必要はないということです。
それは、誰にとってもデメリットでしかありません。
 
仕事の効率を上げるためにも、人間関係を円滑にするためにも、まずは、「言い方」を意識することが大切なのです。
「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。
 
ビタミンB12の働き
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