言葉を発する前に意識する8つのこと

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言葉を発する前に意識する8つのこと
 
自律神経が安定している時は、基本的に正しい言い方ができるので大丈夫です。
しかし、自分の自律神経がどのような状態であるのかは、自分ではなかなかわかりません。
そこで編み出したのが、事前に「箱」を作ることです。
箱を作るというのは、自律神経が乱れる要因と、その時の自分の状態照らし合わせて、自分が今どのような状態にあるのかを客観的に把握することです。
そして、それに応じて落としどころまであらかじめ考えておくのです。
 
具体的には、言葉を発する前に次の8つのことを意識します。
 
「体調」「予期せぬ出来事」「環境」「自信」「天気」「相手の様子」「時間」「感情」
 
体調が悪いと、自律神経のバランスが乱れるというのはイメージしやすいと思います。
細胞の一つひとつが弱っていたら、同じ体の中にある自律神経も、いつも通りというわけにはいかないからです。
 
他にも、予期せぬ出来事が起きたり、環境が悪かったり(デスクが散らかっている、嫌なニオイがするなど)、大事なプレゼンを控えているのに準備不足で自信がなかったりなど、自分にまつわるほんの少しの刺激で、自律神経は乱れてしまいます。
 
そして、一見無関係に思えることも、実は我々の自律神経を乱します。
たとえば、晴れている日は自律神経のバランスが整いますが、雨や曇りなど、どこか煩わしさを伴う天候の場合、バランスは乱れます。
相手の様子や時間的余裕の有無も、大きく影響します。
そして、欲望や嫉妬、虚栄心などさまざまな感情をまとっている場合も、交感神経が優位になり、バランスが乱れます。
 
このように、自律神経は、ほんの少しの刺激ですぐに乱れてしまうので、自分の現在の状態をあらかじめ検証しておくことが大切です。
 
検証は、次のようなイメージで行うのがコツです。
まず、これら8つの要因を箱の角にひとつずつ当てはめます。
そして、その箱の中心に自分がいる様子をイメージし、箱の中心から8つの角を見据えるのです。
すると、「この言い方は、欲望から出ているのではないか?」「自信がないからこそ、強気な言い方になるのではないか?」というように、自分の今現在の自律神経のバランスを客観的に捉えることができます。
もし、頭に浮かんだ言い方が、欲望から出ていると感じれば、違う言い方に置き換えて再度検証します。
そうして、正しい言い方をするための条件を一つひとつクリアしていくと、「言い方」で失敗することはまずありません。
 
もしクリアしていく過程で、「今日はかぜ気味で体調が悪い」となれば、それは自律神経のバランスが乱れているということ。
今のままでは、あまりよい言い方ができない状態だということです。
 
今まで「言い方」で失敗してきた方は、事前に「箱」を作らずに、思いつきで発言してしまっていたことが問題だったのだと思います。
 
多くの人は、「箱」を作らず、「自分が乱れている」という意識がないまま発言してしまいます。
そして、「あの時はイライラしていたから仕方がない」「ムカつくことを言われたから、つい言い返してしまった」など、気分や状況に責任を押し付けて、言い方で失敗した本質に目を向けていません。
だから、失敗を繰り返してしまうのです。
しかし、「箱」を作れば、本質を捉えた検証ができるので、正しい対策をとることができ、失敗の連鎖を断ち切れます。
 
最初は8つの角を意識するのに時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば誰でも自然とできるようになります。
それぞれの角がどんどん遠くへ離れていって、丸みを帯びていき、最終的には球に変化するイメージです。
こうしてできあがる「球」こそが、「人の器」だと思っています。
8つの角を意識することなく、大きな球体の中で正しい言い方ができる。
これが、真の器の大きい人ではないでしょうか。
 
 器が大きい人は、虚栄心や妬み、欲望などがほとんどありません。
そういう感情をそぎ落とすことで、初めて器は大きくなるのではないかと思います。
「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。
 
ビタミンB12の働き
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