「老いない体」は、強い腸から――「便」チェック法

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「老いない体」は、強い腸から――「便」チェック法
 
良好な腸内環境は「老いない体」をつくる要です。
 
便通は毎日あるか、便は硬すぎず柔らかすぎず、いきまなくてもスルリと出るか、鼻を突く悪臭を放ってはいないか……。
毎日の食生活の結果である「便通」「便臭」は、腸内環境を表すバロメータです。
 
便秘は腐敗便をつくります。
腸内の有害物質はすみやかに外に排泄されないと、腸内でどんどん毒素を出しつづけます。
そうして便は腸内で腐敗し、腸内環境は病気の温床に変わってしまうのです。
 
また、便臭は食事と密接な関係があり、たとえば肉をたくさん食べた次の日の便は、強烈な悪臭を放ちます。
動物性油脂の多い食事が、インドール(悪臭のもと)などの腐敗産物をつくる悪玉菌を増やすからです。
 
たんぱく質は大切な栄養源とはいえ、肉食を週2~3回程度に制限する理由は、ここにもあります。
 
「理想的な便は水に浮く」というのは、インド伝統医学(アーユルヴェーダ)に伝わる、健康な便の目安です。
 
ちょっと意識して観察し、健康に大きく関わる腸の状態を知ることも、「老いない体」をつくっていくためには重要な習慣です。
 
納豆、漬け物、みそ汁……「発酵食品」が腸を強くする!
 
腸内細菌の繁殖のさまは、草花の群生に似ていることから花畑にたとえられて、腸内フローラ(腸内細菌叢)と呼ばれます。
 
日々、この花畑では「善玉菌」と「悪玉菌」の勢力争いが繰り広げられています。
悪玉菌が優勢になれば、悪玉菌がつくり出す毒素によってさまざまな健康障害を起こします。
善玉菌が多くなると、免疫力が高まります。
また、腸内が弱酸性の環境になり、酸を嫌う悪玉菌の増殖を抑えます。
 
善玉菌の代表である乳酸菌には、腸や胃の粘膜を保護する働きがあり、「胃がん」を引き起こすピロリ菌の繁殖も抑えてくれます。
 
ただ、日本人には牛乳やヨーグルトなどの乳製品に含まれる乳糖を、うまく消化できない人もいます。
 
そこで、みそ、しょうゆ、漬け物、納豆、近ごろ話題の塩こうじ、酒かす……と、日本の伝統食としての多種多様な「発酵食品」で善玉菌を補いましょう。
 
腸内環境は、排便のたびにリセットされます。
したがって1日1回は発酵食品をとって腸のケアを行なうことで、毎日の健康が保たれます。
 
《「善玉菌を増やす」2つの方法》
 
「プレバイオティクス―腸内で善玉菌を育てる方法―」
●食物繊維やオリゴ糖が豊富な食品をとろう。
 ごぼう・キャベツ・ニンジン・オリゴ糖……
「プロバイオティクス―善玉菌を腸に届ける食品―」
●日本の伝統食である発酵食品がおすすめ。
みそ・納豆・漬け物……
50代からの「老いない体」のつくり方 より」
 
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12の働き
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