突然死を防ぐには、血管を若く保つことも必要
毎日酷使されている血管には、知らないうちに余分な脂質や体の老廃物などのゴミが溜まったり、内壁が傷付いて炎症が起こったりしています。
これを放っておけば動脈硬化がどんどん進んでしまうことになるのです。
しかし、私たちの体には、傷付いた血管を修復する機能があります。
その役目を持つのが「アディポネクチン」というホルモン。
脂肪を構成している脂肪細胞から分泌されます。
脂肪はエネルギーを貯蓄したり、体の体温を正常に維持するために必要なものですが、さらに、最近、脂肪細胞からは体の働きを調整する物質が多く分泌されていることもわかってきています。
そのひとつが善玉ホルモンとも言われるアディボネクチンです。
血液にのって全身を巡り、傷付いている血管を修復したり、血管の炎症や酸化を抑えたりする働きがあります。
血液中のアディポネクチンを増やすことが、血管の健康維持に直結するのです。
また、このホルモンは「長寿ホルモン」とも呼ばれ、寿命との関係が深いと考えられています。
実際、100歳以上のお年寄りのアディポネクチンを調べてみると、20歳代の人よりもその量が多かったという調査結果があります。
双子のご長寿として有名だった金さん、銀さんも、アディポネクチンが多かったと言われています。
元気に長生きしたいのなら、アディポネクチンを十分に分泌させる必要があるということです。
内臓脂肪が増えると、善玉ホルモンが減少
では、アディポネクチンを増やすにはどうすればよいのでしょうか。
脂肪細胞から分泌されるのですから、太ればよいのかというと、それは大間違い。
実は、脂肪細胞は大きくなり過ぎるととたんにアディポネクチンの分泌をストップさせてしまうのです。
とくに皮下脂肪よりも内臓脂肪によって、アディポネクチンの分泌量は低下します。
逆に、内臓脂肪が増えると、脂肪細胞は悪玉物質を大量に分泌するようになります。
この悪玉物質は「悪玉アディポサイトカイン」です。
つまり、内臓脂肪が増えると、血管の動脈硬化が進んで、詰まりやすくなるということです。
おなかポッコリのメタボ体型の人は要注意。
アディポネクチンを十分に分泌させるためには、内臓脂肪を減らして、お腹まわりをスッキリさせる必要があるのです。
「ドローイング」で、内臓脂肪撃退
内臓脂肪を減らすには、運動が欠かせません。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも燃やしやすいため、定期的に運動すれば、必ず減らすことができます。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脂肪燃焼効果が高いので、内臓脂肪を減らすのに効果的です。
目標心拍数をチェックしながら、できるだけ体を動かす時間を増やすとよいと思います。
さらに内臓脂肪を減らすのにもっとおすすめなのが、腹筋トレーニングです。
腹筋といっても、皆さんがイメージする「仰向けになった状態から起き上がる腹筋運動」ではありません。
実は、この通常の腹筋運動は、お腹の筋肉への負荷が思ったよりも少ないのです。
そこでおすすめする腹筋トレーニング「ドローイング」。
お腹をへこませるだけの簡単な運動ですが、内臓脂肪を減らす効果はバツグンです。
「強い血管をつくれば健康になる! より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB12について?
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