寿命を縮める「長くたまった疲れ」
「このところ疲れがたまっているなあ」
「寝て起きても、まったく疲れがとれないんですよ」
「人間関係のストレスで、最近は気持ちも滅入っています……」
程度の差こそあれ、おそらくは「疲れ」からくる、このような悩みを抱えていらっしゃるのではないかと思います。
まずハッキリさせたいことが、1つ。
「疲れれたぁ~」と感じたときに起こっている現象は、あなたが考えているほど、けっして軽い問題ではありません。
「疲れ」とは、心身が危険な状態になっていることを知らせるサインです。
2016年、イギリスのアバディーン大学による、ある調査結果が発表されました。
疲労の強い人は死亡率が1.4倍に増え、その死因として心臓血管病が多かったといいます。
疲労は時として、人の生き死にさえ関わってくるほどの重大事なのです。
約20年にわたり救急医療の医師として、働き盛りの人がある日、突然パッタリと倒れる、というケースを嫌になるほど目にしてきました。
その中には残念ながら助けられずに、いわば「疲労死」で亡くなる人もいらっしゃいました。
「多くの人がこんな状態にまで疲れをためる前に、何とかしなければ」
そのような思いから、循環器内科の専門医として、「疲労死」に至る前の患者さんを診ています。
もちろん「疲労死」という病名はありません。
多くの突然死の、直接的死因は「心臓発作」となります。
人間は仕事やプライベートでのストレスで疲れると、身体が緊張します。
それは自律神経が大きく関わっていることです。
通常、緊張時は「交感神経」、リラックス時は「副交感神経」と、自律神経は二系統で身体の血流やホルモンバランスを整えています。
しかし、疲労が重なってくると、緊張状態が続き、血流もホルモンバランスもどんどん崩れていってしまいます。
すると、心臓の血管が極度に緊張してしまった状態になり、突然血管が詰まる。
これが「疲労による心臓発作」のプロセスです。
実際、韓国産業安全衛生公団によれば、113人のシフト制労働者の疲労感の上昇、集中力低下と尿中アドレナリン濃度に相関があると報告されています。
つまり、疲労が増していると交感神経が緊張しやすくなるということです。
このことを踏まえると、近年では自律神経への理解がようやく浸透し始めていることは、非常にうれしい限りです。
「最高の疲労回復法 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!