肌は疲れを映し出す“鏡”

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肌は疲れを映し出す“鏡”
 
●万病のバロメーター「身体疲労 
 
疲労」の現れ方は3つあります。
 
まず、一番わかりやすい身体の疲れ。
 
疲れている状態のとき、私たちの体の中では、多くのエネルギーを抗ストレスホルモン生成に集中させ、回復を図ろうとするメカニズムが働きます
 
その際に、細菌が入ってきてしまうと、これを駆除しようとする免疫機能には、エネルギーが行き渡らなくなるわけです。
 
2007年にマイアミ大学のナンシー・クリスマス博士は、慢性的な疲労によって、ナチュラルキラー細胞という免疫細胞の機能が低下することを証明しました。
 
疲れがたまることによって、風邪を引いたり、感染症にかかったりするのはこのためです。
 
これに加えて、疲れによるストレスから胃潰瘍を起こしたり、脳卒中や心臓発作を起こしたり……。
 
これらの身体に生じる疲労を、「身体疲労」と呼んでいます。
 
当然ではありますが、身体疲労を改善させると、当然、あらゆる病気が予防でき、健康的でイキイキとした肉体を取り戻すことができるでしょう。
 
●意欲減退を引き起こす「脳疲労
 
次に脳ですが、ストレスを除去できないことで、うつなどの神経症状が出てきます。
 
しかし症状はそれだけでなく、疲れがたまれば脳内で行っている様々な処置が滞ってしまい、モチベーションや集中力の低下から、最悪の場合はアルツハイマーといった症状が起こってくる可能性が高まるわけです。
 
2017年、フランスのピュルパン大学病院は、「疲労と、アミロイドβタンパク(アルツハイマーの原因物質)の増加に関連があった」と報告しています。
疲れは確実に脳の機能を脅かすのです。
 
こうした疲れによる脳機能の低下を「脳疲労」と呼んでいます。
 
疲労を改善させると、普段のやる気は高まり、仕事に集中できるし、さまざまなアイデアも溢れ出るようになるでしょう。
 
それは仕事を向上させるだけでなく、物事を前向きに考えられるようになり、人生を大きく変えるマインドチェンジにシながっていくはずです。
 
●すべての疲労は「肌」に現れる
 
そうした二つの疲労サインはどこに現れるのか。
 
それが「肌」です。
 
疲労によりストレスが解消されない影響は、私たちの肌にも現れてきます。
 
疲れると顔色が優れなかったり、目にクマなどができたり……。
 
これらは典型的ですが、ひどくなるとアトピーのような症状が出ることもあります。
また、皮膚の老化やシワも、“ホルモンタンク”の枯渇が原因になっていることも多いのです。
 
肌は、身体と脳の疲れ、そしてその原因である副腎疲労を教えてくれる大きなサイン。
「最高の疲労回復法 より」
 
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
1だけではありません。
2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
また、アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
ビタミンB12について?
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