疲れのたまる牛肉を食べるくらいなら、ラム肉、鳥ムネ肉を

イメージ 1
疲れのたまる牛肉を食べるくらいなら、ラム肉、鳥ムネ肉を 
 
スタミナ定食、焼き肉、トンカツ、ステーキ……と、疲労がたまったときにスタミナ回復の策としてよく食べられるのは、何といっても肉料理だと思います。
これは決して、間違ったことではありません。
ビタミンBのほか、何といっても肉には、タンパク質が多く含まれていることが疲れに効く要因です。
タンパク質が重要な理由は、抗ストレスホルモンであるコルチゾールも含め、すべてのホルモンはタンパク質でできているからです
タンパク質を積極的に食べることは、抗ストレスホルモンに転換する材料を増やし、“ホルモンタンク”を貯めていく大切な習慣なのです。
 
しかし、肉を食べても、疲れに効く場合と、効かない場合というのが、当然のようにあります。
それが顕著に表れるのは、じつは一番スタミナ回復に効きそうな「牛肉」なのです。
疲れていてタンパク質を消化する酵素の分泌が悪くなっていると、脂質とタンパク質の多い牛肉は消化しきれません
年を取ると「焼き肉のカルビで胃がもたれる」といったことが起こるのは、加齢で酵素の分泌が低くなっているからです。
さらに牛肉を育てる環境で急速な成長を促すホルモン注射が使われていたりすると、その成分は直接肉の脂質に溜まります。
それらは食べたときに異物として身体が反応してしまい、タンパク質が十分に摂れなくなるわけです。
もし牛肉を食べるなら、最高品質として、今もっとも注目を浴びている「牧草牛」のものがベストです。
ただし、なかなか手に入らない場合もあるかと思います。
もう少し手軽なお肉では、ラム肉です。
ラム肉には「カルニチン」という成分が多く含まれ、脂肪燃焼効果が高く、エネルギー効率がいいという特徴があります。
食べてからのホルモンへの転換も早く、疲れに対しては糖分のような即効性を期待できるわけです。
 
そして、もっとも入手しやすい、身近な「疲労回復肉」は、実は「鳥ムネ肉」です。
鳥ムネ肉には、「イミダゾールペプチド」という疲労回復物質がほかの肉と比べ、2~3倍も多く含まれているとして、大変関心を集めています。
たとえば、渡り鳥が長い距離を飛んでいけるのは、この物質のお陰とされています。
イミダゾールペプチドは、動物のもっとも酷使する部分に多いのが特徴です。
 鳥以外にも、マロやカツオの尾びれ部分にも多いことが確認されています。
3ヶ月摂取した結果、脳の萎縮が抑制された報告もあり、脳疲労も抑制する効果もあると考えられています。
さらに肉のほか、大豆などの植物性タンパク質も、疲れに対する効果はあります。
豆腐や納豆やソイフードなど、ヘルシー料理としてはこちらのほうが御馴染みでしょう。
 
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
 
1だけではありません。
2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
また、アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!