腸の不調が引き起こす脳への悪影響

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腸の不調が引き起こす脳への悪影響 
 
腸粘膜を荒らすもの、腸内環境を乱すものとして、カンジダグルテンカゼイン、そしてストレスなどがあります。
 
これらによって腸内細菌叢が変化をし、腸が炎症を起こし、腸の粘膜の目が粗くなることが「リーキーガット症候群」です。
 
腸の粘膜が炎症を起こし、粗くなるとはどういうことでしょうか。
 
ここで“ザル”を思い浮かべてほしい。
健康な腸粘膜は網の目が細かいザルと同じで、小さな分子しか通しません。
一方、機能が低下した腸粘膜は、が粗くなってしまって、大きな分子も通してしまいます。
 
腸は本来、腸粘膜細胞がタイトに結びつき、異物や毒物を体内に入れないような構造になっています。
ところが腸が炎症を起こすと、腸の粘膜が傷つき、細胞と細胞をつなぐ接着剤の役割をしているタイトジャンクションがゆるみ、腸管内に穴が開く。
その穴から、本来は通してはならない未消化のたんぱく質やウイルスなどの有害物質を通してしまうのです。
 
この状態を「リーキーガット症候群(腸もれ症候群)」といいます。
 
「リーキーガット症候群」は、あくまでもその「現象」を指しているのであり、病名ではありません。
しかし、腸の透過性を増してしまうその現象が、いろいろな体調不良を引き起こしているのです。
 
例えば、食べ物がアミノ酸に分解されずに大きな分子のまま吸収されてしまうため、食物アレルギーの原因になる。
 
また腸が担う解毒作用にも弊害が起こり、結果として化学物質などの有害物質が体内に侵入しやすくなり、これらの過敏症が発症しやすくなる。
 
さらに、血糖値が上がったときにそれを下げるために分泌されるインスリンの感受性が下がることもわかっています。
インスリン感受性が低下すると、同じ血糖の上昇に対して、インスリンがたくさん分泌されることになるので、脂肪が合成されやすくなる。
つまり、太りやすくなってしまうのです。
 
リーキーガットの状態になると、GLP-1という消化管上皮から分泌される局所ホルモンの分泌が減り、血糖が上がりやすくなる。
同時にペプチドYYという食欲抑制ホルモンの分泌も減るため、食欲が抑えられなくなってしまう。
食べても食べても満足感が得られにくくなるのです。
 
リーキーガットの状態では、ただでさえ腸の目が粗くなることによって糖の吸収が速くなり、血糖が上昇しやすいのに、いろいろなホルモンの影響もあり、血糖はさらに上昇しやすい状態になる。
これが、うつにもつながる「低血糖症」を引き起こす引き金となっています。
「うつ」は食べ物が原因だった! より」
 
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12について?
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