ウォーキングのメリット、デメリット

イメージ 1
ウォーキングのメリット、デメリット
 
前にも述べましたが、ウォーキングをしている高齢者はたくさんいます。
ジムなどの施設を利用しなくてもできる、インストラクターもいらない、歩く距離もルートも自分で決められる、ジョギングほどハードではない……そのメリットはいくつもあがります。
 
実際、街を歩けばウォーキングをしている高齢者を何人も見かける、といったことも珍しくありません。
高齢者には最適の運動、ウォーキングにはそんなイメージがあることもたしかです。
 
しかし、誤解を恐れずにいえば、「ウォーキングは意味がない」というのが見解です。
正確にいえば、「筋肉を鍛えるのに、ウォーキングは意味がない」のです。
 
足の動きを伴う日常動作に大きく関与しているのが大腿四頭筋ですが、ウォーキングはその大腿四頭筋を鍛える効果が薄いのです。
 
大腿四頭筋がやせてしまっている高齢者でも、歩くことには支障がないというケースはたくさんあります。
つまり、歩く動作では大腿四頭筋はあまり使われないということ。
言葉を換えれば、歩いてもその筋肉は刺激されない、鍛えられない、ということです。
 
さらにいえば、筋肉がつかない、軟骨が削れる、それが痛みにもつながる、といったことも、ウォーキングのデメリットといえるでしょう。
 
また、ウォーキングをする時間帯も問題です。
多くの高齢者が朝起きて、真っ先にウォーキングをして、その後に朝食を摂るという取り組み方をしているのではないでしょうか。
その朝食も主食がパン(糖質)だったりします。
 
運動すればおなかがすきます。
いわばその“飢餓状態”に朝食で糖質をどんどん入れることになっているわけです。
実はこれは血糖値を急激に上げます。
そこで血糖値を下げるためにインスリンがたくさん分泌されますが、インスリンには糖質を中性脂肪に変えて蓄える性質がありますから、中性脂肪を増やすことにもなるのです。
 
高齢者の運動は筋肉をつけることに主眼を置くべきです。
その点からいえば、ウォーキングはふさわしいものといえません。
 
もちろん、メリットがないわけではありません。
ウォーキングには血糖値を下げる効果があります。
ですから、食前ではなく、食後にウォーキングをするようにすれば、血糖値の上昇を抑えることができます。
 
また、ウォーキングは心肺機能を高めるうえでは有効です。
 
こう見てくると、高齢者の運動には“法則”がありそうです。
筋肉をつける筋トレをメインにして、食後に適度のウォーキングをする、というのがそれです。
この法則をもとに、運動のやり方を見直してみてはいかがでしょうか。
「骨と筋肉が若返る食べ方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。
 
なかでも注目が、ビタミンB12です。
古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
 
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調はもちろん、中枢神経の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
ビタミンB12の働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があり、実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもおすすめです。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!