
「悔しい、歯がゆい」思いは認知症につながる巨大ストレス
相手の名前を思い出せないと、じれったいし、歯がゆい、もどかしいですね。
相手の記憶は99%ありながら、名前だけが思い出せない。
こんな状態は非常にじれったい、歯がゆい、もどかしい。
このじれったさ、歯がゆさ、もどかしさとは、なんでしょう。
ストレス、それも巨大なストレスなのです。
名前を忘れて、慌てて名刺を取り出して名前検索。
「あったぞ。山田だった、山田さんだ」。
この瞬間、胸につかえていたものが、すっと消えて気分爽快。
その気分の良さは、何ものにも変え難し、です。
喜んでばかりはいられません。
「認知症はストレス病」であることも忘れないでください。
「山田さんだ」と思い出せたから良いのですが、思い出せなければ、名前忘れのじれったい、歯がゆい、もどかしいは長く続きます。
そして、認知症につながる巨大ストレスになるのです。
大切な人の名前が思い出せない時、大切な約束を忘れて、大きな迷惑がかかった時、いずれも辛い体験として残ります。
重症認知症の人ならば、その辛さも感じないでしょう。
でも、そうでない人は違います。
違うどころか、大いに苦しみます。
名前を忘れただけで、その辛さを感じ苦しむのです。
そして、その辛さ苦しみは、次第に認知症へと追いつめて行く。
だからこそ、「たかが名前を忘れただけじゃないか」が許されないのです。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
ビタミンB12について?
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