1日2回の食事では明らかに糖質不足

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1日2回の食事では明らかに糖質不足
 
この中で記憶しておいていただきたいのが、1日3度の食事の重要性です。
 
脳のエネルギー消耗度は大きい。
それだけに脳はブドウ糖の増減に敏感すぎるほど敏感です。
わずか3分間、脳の血液が途絶えただけで、回復不能の損害を受けるほどであることは前にお話ししました。
 
そして脳へのエネルギー補給には、「絶えず」の言葉しか浮かびません。
「絶えず」といっても、胃の容積や食欲の関系、肥満の問題もあるから、食べ続けているわけにはいきませんね。
 
こうして迷っている中で、「絶えず」とエネルギー補給のバランスを取っているものこそ、1日3度の食事です。
 
1日何回食事をするかは、食料事情や習慣なども絡みます。
または学問的に考える必要もあります。
そして、1日2回か3回の問題が現在まで続いているのです。
 
学問的に見て、2回か3回かは目標で違ってきます。
 
胃腸派は胃腸を休めるためにも1日2回を唱え、一方、脳エネルギー派は1日3回説を重視します。
 
では1日2回食ではというと、明らかに糖質不足です。
いかにして脳へブドウ糖を送るのでしょうか。
 
ここに糖新生というメカニズムがあります。
糖新生を簡単にいえば、血中のブドウ糖が低下したときに、肝臓でブドウ糖を作り出す仕組みのことです。
エネルギー源として、中性脂肪など体脂肪が使われます。
流行中の「炭水化物ダイエット」にも応用されているのです。
 
1日2回食の場合、糖新生というシステムを利用するのです。
 
ここでは、話題が脳ですから、食事を1日3回として、話を進めていきますが、1日3回ならば、ほぼ過不足なく、脳にブドウ糖を送り込めるのです。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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