身体活動が活発な人は認知症になりにくい

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身体活動が活発な人は認知症になりにくい
 
認知症予防や名前忘れ予防には、多くの興味深い報告があります。
 
福岡県久山町で高行なわれた7年間の健康調査では、身体活動の活発な人は認知症に比較的なりにくいと認められました。
 
さらに米国の研究では、「雑誌を読む」「ゲームをする」「博物館へ行く」などの知的生活習慣のある人は、比較的認知症を発症しにくいことも報告されています。
 
日本の研究からでも、記憶力や注意力向上による認知症予防法も発表されています。
 
例えば「旅行の計画を立てる」とか、「料理のレシピを考える」、「コンピューターを習う」などです。
 
さらに一歩進んで、「旅行の計画を立てる」を「旅行の計画を立てよう」に昇格します。
「計画を立てよう」の「よう」は意欲の象徴です。
 
それでも計画は計画であって、実行ではありません。
計画を立てても、実際の旅行ではないのです。
 
なければ画に描いたお餅になって、意欲向上も大きくは望めません。
といって実際の旅行は、費用や時間などの問題もあります。
実行し無理かもしれない。
 
計画倒れでは意欲の向上もなくなります。
これは困った。
 
そこで、「旅行の計画を立てよう」に、さらなる臨場感を持たせます。
目的地までの列車の時刻表、珍しい名産品やお土産品とか、綺麗な景色などを探すのです。
歴史上の物語も有効です。
 
あれこれ探している間に、臨場感が増してくる。
こうしたプラスαが加わると、実際の旅行感覚が強くなり、意欲の向上にもつながります。
 
さらに時刻表、名産品やお土産品、綺麗な景色、歴史上の物語などは空想の世界です。
空想が増せば、思考の幅がひろがる。
楽しい空想であれば、思考の幅はより広がり、脳神経細胞も増加して、意欲も向上する。
 
意欲向上訓練による認知症予防は大成功。
もちろん名前忘れの予防にもなります。
 
その他に睡眠有効説、短時間昼寝説も考えられています。
 
また、朝起床後に2時間以内に、太陽の光を30分以上浴びることを提唱している研究もあります。
 
喫煙問題は難しい。
賛否両論が激しいからです。
 
一方では「喫煙はもっとも手軽なストレス解消法」といえば、他方では高血圧、脳卒中、心臓病、発がんなどの煙害を唱える。
 
冷静に考えると、有効有害の指針は、有害のほうに向かうようです。
愛煙者には残念ですが、禁煙に越したことはないようでする
 
禁煙が無理だったら、せめて節煙を心がけましょう。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12について?
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