認知症予防や名前忘れ予防には、多くの興味深い報告があります。
さらに米国の研究では、「雑誌を読む」「ゲームをする」「博物館へ行く」などの知的生活習慣のある人は、比較的認知症を発症しにくいことも報告されています。
日本の研究からでも、記憶力や注意力向上による認知症予防法も発表されています。
例えば「旅行の計画を立てる」とか、「料理のレシピを考える」、「コンピューターを習う」などです。
さらに一歩進んで、「旅行の計画を立てる」を「旅行の計画を立てよう」に昇格します。
「計画を立てよう」の「よう」は意欲の象徴です。
それでも計画は計画であって、実行ではありません。
計画を立てても、実際の旅行ではないのです。
なければ画に描いたお餅になって、意欲向上も大きくは望めません。
といって実際の旅行は、費用や時間などの問題もあります。
実行し無理かもしれない。
計画倒れでは意欲の向上もなくなります。
これは困った。
そこで、「旅行の計画を立てよう」に、さらなる臨場感を持たせます。
目的地までの列車の時刻表、珍しい名産品やお土産品とか、綺麗な景色などを探すのです。
歴史上の物語も有効です。
あれこれ探している間に、臨場感が増してくる。
こうしたプラスαが加わると、実際の旅行感覚が強くなり、意欲の向上にもつながります。
さらに時刻表、名産品やお土産品、綺麗な景色、歴史上の物語などは空想の世界です。
空想が増せば、思考の幅がひろがる。
楽しい空想であれば、思考の幅はより広がり、脳神経細胞も増加して、意欲も向上する。
意欲向上訓練による認知症予防は大成功。
もちろん名前忘れの予防にもなります。
その他に睡眠有効説、短時間昼寝説も考えられています。
また、朝起床後に2時間以内に、太陽の光を30分以上浴びることを提唱している研究もあります。
喫煙問題は難しい。
賛否両論が激しいからです。
一方では「喫煙はもっとも手軽なストレス解消法」といえば、他方では高血圧、脳卒中、心臓病、発がんなどの煙害を唱える。
冷静に考えると、有効有害の指針は、有害のほうに向かうようです。
愛煙者には残念ですが、禁煙に越したことはないようでする
禁煙が無理だったら、せめて節煙を心がけましょう。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
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脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
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